前日に続き、26日も午前、午後と合計2本の走行を行った。今日はスポーツ走行ということで、前日のようにトランスポンダーを搭載しての正式なタイム計測は行われなかった。気温23度、路面温度33度(ともに手元計測)ということでコンディション的には前日と同じ。水野、名越ともに前日の課題に対してさまざまなトライを行い、セットアップを進めていった。この日のベストタイムは水野が2’7″0、名越が2’8.8とそれぞれ前日より着実にタイムを短縮し、テストが進んでいることを証明して見せた。

堀尾勇治チーフメカニック

「ST1000の名越哲平はたぶんトップタイムだと思うけど、パッと走って去年のアジア選手権のAST1000のタイムよりも上がっているので、タイヤの進化という要素はありますが、かなりいいレースができると思います。チャンピオンになったから落ち着きがあるのか、本人に自信があるのか、焦らず確実に積み上げているので頼もしいですね。テスト項目に対するインフォメーションが返ってくるし、課題に対してのアプローチもしっかりやっているので良い雰囲気です。名越とチームメイトの榎戸の二人でST1000を引っ張って、それぞれのレベルを上げていって欲しいですね。JSB1000の水野涼は、ホンダの中ではトップだけど、ライバルのヤマハとはまだ差があるので、来週のテストでさらに前に進めるように、これから会社に戻り、マシンをもう一度組み上げていきます。チームとして新しいバイクでそれぞれ課題が見付けられました。ベースのポテンシャルはあるので、それを引き出すためにいろいろテストして、やらないといけないターゲットも見えてきました。水野はトップとの差が現時点でかなりあるけど、マシンを造り込んでいってその差を詰め、ひっくり返せるようにしていきたいと思います。早くレースがしたいですね。」

 

水野 涼

「昨日の問題点を良かれと思って新たなアプローチで解決しようとしたのですが、思ったような結果は得られず、元に戻しました。テストだからそれが試せたし、それ以外にもいろいろセット、ライディングなど振ってみて、ベースセットが少しずつできた感じです。新型って本当に難しいですね。なにもない状態でスタートだから、トライして戻したところも良いのか悪いのは分からないし、まだまだ手探り状態です。トップとの差はあるけど、タイムを追わずにシェイクダウンテストをしていたわけですが、台数が多くてクリアラップがぜんぜん取れない状況の中で、2’7”0というタイムはそれほど悪くないのかな、と思います。特にラストはこの7”0を遅いマシンを抜きながら連続して出せたので、多分クリアラップが取れていれば6秒後半は入れられたと思います。とは言え、トップとの差はまだ2秒ほどあるので、そこは意識しつつ、自分たちのレベルを上げることに集中して作業を進めていこうと思います。」

 

名越哲平

「昨日色々試した中で、新型なのでそれが分かりやすく出てくれるし、チームの他の2台からの情報も得られるので、他の二人が試して良かったものを自分もトライしてみたりということを繰り返し行う中で、もちろん良いときも思うようにいかないときもあるのですが、それが確認できたので、貴重な二日間のテストになりました。走れば走るほどタイムも詰まるし、順調な滑り出しだと思います。去年、1本1本の走行に集中して、転倒すると得るものどころか失うものが多いのでそういうミスをしないようにと集中して戦った結果がチャンピオンに繋がったと思うので、今年も同じ流れで戦えるように心がけています。もちろん目の前のタイムは欲しいですが、今はそういう時期ではないので、まずしっかりとバイクのセットアップを進めています。安心して攻め込んでいける状況になったらタイム出しにチャレンジできるので、とにかく目の前の課題を一つ一つクリアしていくことに集中しています。攻められる状態のところは攻めますが、まだ分からない部分があるところはしっかり抑えています。来週のテストではレースラップをこなしたりして、バイクの状態を確認し、レースに向けた準備を進めていきたいと思います。」