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全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 08

岡山国際サーキット(岡山県)

  • 開催日10月17日() - 18日()
  • コース全長3.703Km

秋晴れの下、開催された全日本第8戦岡山

1年に1回、全日本が開催される岡山国際サーキット。 国内でも路面のグリップは低めで、アップダウンする中に低速コーナーが組み合わされることからライダーにとってリズムが取りにくく、他のサーキットのマシンセッティングが通用にしにくい手強いサーキットだ。 前回開催予定だった第7戦筑波大会は、台風による豪雨によって大規模な被害が起きたことから中止されたため、J-GP3クラスに参戦する水野 涼にとっては1週間前に日本GPに参戦したとは言え、久々の全日本参戦となった。
2015-10-18 13.58.58 race01 pit01 pit02 pit01
予選
10月17日(土)
  • JSB1000 高橋巧 3
  • JSB1000 浦本修充 11
  • J-GP3 水野涼 2
  • J-GP3 栗原 佳祐 3

予選開始早々に高橋巧が他車と接触し転倒。波乱のスタートとなる

金曜日から好天に恵まれ、独特のコースレイアウトを各ライダーともに果敢に攻め、マシンのセットアップを進めていく。 JSB1000 金曜日のART合同テストでは、高橋が1回目2番手、浦本8番手で初日をスタート。2回目の走行も高橋は2番手と、事前テストから安定してこの位置に付けてきている。浦本はタイムを上げたものの、9番手と一つポジションを下げた。 翌日の予選フォーマットは、最初に40分の計時が行われ、上位10名を選出。この10名のライダーが15分間のQ2に進めることになる。40分の計時予選スタート直後、集団の中を走行していた高橋が、想像以上にスローペースだった車両に追突し、転倒してしまう。すぐにマシンを修復し、結果としては2番手でQ1を終えることができたが、ヒヤリとさせる最初のセッションとなった。 一方の浦本はタイムアップに失敗し、10番手に100分の5秒差となり11番手で終了。Q2への進出は果たせなかった。Q2で高橋は3番手のタイムをマーク。フロントローからのスタートを切ることとなった。 J-GP3 僅か2週間の間に、全日本のマシンで事前テストをこなし、その週末にまったく異なるGP仕様のマシンで日本GP参戦。さらにその翌週に全日本仕様のマシンで全日本第8戦と、慌ただしいウイークを過ごすことになった水野。 金曜はまず、全日本仕様のマシンの感覚を取り戻すことからスタートした。それでもこの日のART合同テスト1回目に2番手、2回目は3番手と、安定して上位の位置に付ける。 翌日の予選では、水野が1分37秒414のタイムで2番手を獲得。ポールシッターとはコンマ3秒差、後ろとはコンマ5秒差となっており、決勝ではトップ2台での戦いが予想された。
03s race02 04 05 05
決勝
10月18日(日)
  • JSB1000 高橋巧 2
  • JSB1000 浦本修充 7
  • J-GP3 水野涼 1
  • J-GP3 栗原 佳祐 6

J-GP3クラスの水野が今季2勝目をゲット! JSB1000クラスでは高橋が2位表彰台に

決勝日はこのウイークでもっとも日差しが強く、気温、路面温度ともに上昇。10月中旬ながら、27度まで気温は上がる中、決勝が行われた。 JSB1000 高橋はまずまずのスタートを切ったものの、1コーナーをオーバースピードで入ってしまい、順位を下げてしまう。 浦本もスタートは悪くなかったが、序盤のペースアップという課題を今回も克服できず、1周目を高橋5番手、浦本10番手でメインスタンド前に戻ってくる。高橋は徐々に順位を上げ、4周目に3番手まで上がり、2位を走る柳川明選手の背後にピタリと付ける。早めに抜いてトップを走る中須賀克行選手を追いたいところだが、なかなか前に出ることができない。13周目に2位に上がったときには、既に中須賀選手との差は11秒の差ができてしまっていた。また浦本も着実に順位を上げ、18周目には7位まで浮上。浦本の終盤のペースは3位のライダーと遜色なく、ときには上回るほどのレベルで走り続けることができた。結局、高橋は2位、浦本7位でチェッカーとなった。 J-GP3 決勝がスタート。しかし3周目の2コーナー立ち上がりで多重転倒が起きたために赤旗中断。レースは仕切り直しとなった。再スタートでも好スタートを見せたのが水野で、ホールショットを奪う。背後にポールシッター國峰拓磨選手が迫る。序盤から水野、國峰選手の二人が後ろを引き離し、早い段階から2台でのトップ争いとなった。前を走る國峰選手に対し、後ろで様子をうかがう水野。水野が動いたのは11周目のバックストレート。しかしラスト5周となったところで國峰選手が前に再び出る。勝負は最終ラップに持ち越された。今まで一度も見せたことのないパッシングを、ダブルヘアピン一つ目の進入で水野は見せ、一気に前に。さらに最終コーナーもインを抑えて丁寧に立ち上がり、そのままトップチェッカーとなった。
podi01 podi01 2015-10-18 14.59.53 2015-10-18 11.06.15 07 02s 06 07 03 04

TEAM COMMENT

本田重樹監督
「J-GP3クラスの水野涼は、先週のもてぎGPの翌週となる今回はマシンの仕様が違い、若干戸惑いながらのウイークとなりました。そんな中でも水野は着実にタイムを上げ、予選ではフロントローにマシンを並べるまで復活してきました。決勝はスタート後3周目に複数台の転倒があり赤旗中断。トップを走っていた水野ですが、集中力を切らす事無く2回目のスタートも上手くこなし、終始トップ争いを展開したのは成長の証しと言えます。最後までトップ争いは続き、最終ラップで勝負所を選んだ水野が勝ったのは褒めてあげたいです。 JSB1000クラスの高橋 巧はハードの差が何とももどかしいところでが、本人は最大限の努力をしているのが感じ取れます。苦しい戦いの中でキッチリ2位を獲るあたりはさすがと褒めてあげたいと思います。 浦本は巧ほどのスキルがまだありませんが、経験を積んで巧に続くような走りを期待するところです。今回も上位の壁を突破できず、7位ゴールでしたが、それでも少しずつ上位に近いタイムで走れるようになってきたので楽しみです。」
堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP3クラスの水野は國峰選手との一騎打ちという展開の中、冷静に自分の勝負所を作り、ラストラップまで手の内を明かさずに押さえ、最後の最後に切り札を出してのトップチェッカーは見事でした。完全にレースをコントロールし、勝利を挙げました。あとはチャンピオン獲得を目指し、最終戦をしっかりと戦ってほしいと思います。 JSB1000クラスの高橋巧は、厳しい戦いを引き続き強いられています。それでも自分たちの前年度のタイムを、同じようなマシン、タイヤで上回る走りを見せています。ライダーも3kg、4kgという減量をしてきているのですが、それでも勝てないというのが厳しい現状です。MotoGPでもV3チャンピオン中須賀克行選手に引けを取らない走りを見せましたし、巧が努力しているのは見て取れます。隙あらばしっかりとそこを突けるよう、我々も引き続き努力を続けたいと思います。 浦本修充は序盤のペースアップという課題を今回もクリアできませんでした。ですがレース終盤には上位ライダーと遜色ないペースで走って見せましたし、ウイークを通じて成長を見せたと思います。」
高橋 巧
「事前テストもフィーリングが良かったのですが、レースウイークに入って今ひとつ流れが良くなく、さらに予選で無駄な転倒をしてしまい、勢いに乗れませんでした。 決勝もスタート自体は悪くなかったのですが1コーナーで止まりきれず、そこで順位を落としてしまいました。もう少し早く2位になれていれば違った展開になったかもしれませんが、2位に上がったときにはもう中須賀さんは見えない距離でした。最終戦は得意な鈴鹿でしかも2レースあるので、なんとか中須賀さんの連勝を止めたいと思います。」
浦本修充
「元々このコースは苦手で、でもJSB1000になったら状況は変わるのではないかと期待していたのですが、結果的には同じでした。テストから今ひとつ流れが悪く、トラブルかと思っていたらセッティングの問題だったりと、無駄に時間を使ってしまったこともセットアップが大きく遅れる原因となってしまいました。それでも決勝中には予選よりも良いペースで走ることができたし、収穫の多いレースとなりました。最終戦は8耐でたくさん走った鈴鹿ですし、良いレースをしたいと思います。」
水野 涼
「予選までのタイムを見ると、レースは國峰選手と自分の一騎打ちになると予想していました。実際に決勝はそのような展開になり、國峰選手の後ろで様子を見ていたら、途中でペースが落ちてきたので前に出てみたのですが、そこからペースを上げられず、また前に出られてしまいました。それで最終ラップのダブルヘアピン入り口を勝負どころと決め、考えていたとおりのパターンで勝つことができました。  去年はタイトル獲得を果たせず、今年はそのためにこのクラスに残ったので、最終戦もしっかりと勝ってしっかりとチャンピオンを獲りたいと思います」
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