武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 01

ツインリンクもてぎ(栃木県)

  • 開催日04月07日() - 08日()
  • コース全長4.801Km

順調に事前テストをクリア

2018年開幕戦が4月7日・8日に栃木県ツインリンクもてぎで開催された。 今季、MuSASHi RT HARC-PRO.は、JSB1000クラスに昨年のJ-GP2チャンピオンである水野 涼を抜擢。水野の乗っていたJ-GP2マシンには、名越哲平が乗り、この二人がゼッケン634で全日本選手権を戦うこととなる。 昨年のJSB1000クラスのチャンピオンマシンとなるCBR1000RR SP2へ少しでも早く順応できるよう、マレーシア・セパンサーキットでのテストを行い、三日間、グランプリが開催される国際サーキットで走り込みを行った。ちょうど1年前に高橋 巧が記録したタイムを上回る速さを披露し、いち早くマシンに順応する非凡さを水野は見せた。 また名越は地元となる筑波サーキットで走り込みを行い、自身にとって初めてとなるマシンへの対応を進めた。順調にマシンへの順応を見せる名越は冬のコンディションながら良いリズムで走行を重ね、攻めすぎて軽い転倒を喫するほど積極的な走りを見せた。 水野はセパンテスト後、3月上旬に鈴鹿でテストを行い、ここでも順調にラップを重ね、2分6秒台に入るペースでラップしていたが転倒。大排気量マシンでの痛い洗礼を受けることとなった。 開幕戦2週間前に行われた事前テストは当初、二日間が予定されていたが、一日は残念ながら雨から雪となってしまってキャンセル。実質、一日のみのテストとなった。非常に寒いコンディションの中でレースに向け、セットアップを続ける水野と名越。しかし寒いコンディションということで、思うようなセットアップを進めることはできなかった。
予選
04月07日(土)
天候:雨路面状況:ウエット
  • JSB1000 水野 涼 8/8
  • JGP-2 名越哲平 1

名越が見事ポールポジションを獲得

開幕戦ということから、通常は金曜からスタートするレースウイークだが、今回は木曜日にも特別スポーツ走行が設定された。午後の気温は20度、路面温度32度と暖かいコンディションだったが、時間の経過とともに雲が多くなり、午後3時半には14度まで気温が下がった。この日、水野は1本目を1分52秒036で8番手、2本目が1分51秒065で同じく8番手となった。一方の名越は1本目を1分54秒549でトップ、2本目は1分54秒997で7番手となった。 二日目は前夜に雨が降り、その影響から所々ウエットパッチが残る状況で、各クラスの1本目の走行がスタートした。1本目で水野は1分51秒076で9番手、2本目1分50秒924で11番手となった。名越は1本目1分53秒858で2番手、2本目が1分54秒695で7番手となった。 三日目の土曜日はいよいよ予選日。ところが雨となってしまい、ウエットコンディションの中でタイムアタックすることになった。 JSB1000クラスは今回、二つのレースが行われ、計時予選の中でベストタイムが第1レースの、セカンドタイムが第2レースのスターティンググリッドとなる。水野はベストが2分0秒143、セカンドが2分0秒895となり、第1レース、第2レースともにが3列目8番手からスタートすることとなった。名越はここまでしっかりとセットアップを進めてきたことから、決勝を見据えて一度もピットに入らず連続ラップ。その結果、2分2秒646のタイムで見事、ポールポジション獲得を果たした。
決勝
04月08日(日)
天候:土曜(JSB第1レース)曇り/日曜 晴れ路面状況:土曜 ウエット/日曜 ドライ
  • JSB1000 水野 涼 R/8
  • JGP-2 名越哲平 R

不運に見舞われた決勝

JSB1000クラスの第1レースは土曜の予選後に、マだウエットパッチが残るコンディションの中で行われた。決勝へ向けたサイティングラップが行われる中、水野は転倒を喫してしまうが、すぐにマシンを起こしてピットに戻り、折れてしまったステップを交換した。なんとかスターティンググリッドに間に合い、スタートを切った水野だったが、スタート手順に不備があったとして黒旗を提示されてしまい、水野はそこでレースをリタイヤせざるを得なかった。 翌決勝日は晴れ。朝10時の時点で気温は15度、路面温度29度と、この時期としてはやや肌寒いコンディションとなった。 決勝へ向けてマシンのチェックをしておきたい朝のウォームアップ走行で、名越は転倒を喫してしまう。ケガはなかったが、決勝日のコンディションでのマシンの状態を確認することはできなかった。 少し不安を抱えながらスタートを切った名越だったが、ポールポジションからスタートということもあり、序盤から上位に加わり、トップに出るタイミングをねらう。ところが、徐々にペースアップを図ろうとしていた5周目にマシントラブルが発生してしまい、コースサイドにマシンを止め、そこで名越のレースは終わってしまった。 JSB1000クラス第2レースでの水野は序盤10位、4周目9位、18周目8位と着実にポジションアップ。そのまま8位でゴールした。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
JSBレース1は、残念な結果でした。難しい路面状況に足を取られサイティングラップで転倒を喫した水野。ピットへ帰って来たのでボックス内で修理後グリッドへ付くが、不可解な失格の判定。強制的にレースを失いました。当然競技役員に説明を求めましたが失ったレースは戻りません。レースは規則遵守は当然ですが、規則書そのものに正当性が無いのにレースに参加することを認めない判定には疑問が残りますので今後是正を求めます。レース2は若い水野の積極性に賭け、攻撃的なタイヤの選択をしましたが裏目に出ました。路面をまったく掴まないタイヤに水野は悪戦苦闘しました。それでも粘り強く走り、実質的な初レースをシングルフィニッシュで終えました。J-GP2クラスは予選で見事ポールポジションを獲得した名越。序盤柔らかいタイヤを履くライダーに先行を許しましたが、ジックリとタイヤのグリップが出るのを待っていた矢先、思いもしないトラブルに見舞われ、レースをリタイヤしなければなりませんでした。トラブルの原因をしっかり究明し次戦に備えます。
堀尾勇二チーフメカニック
JSBの水野はセパンテストで順調にマシンへの順応を図ることができ、余分なプレッシャーがかかるとイヤなのであえて言いませんでしたが、前年の巧のタイムを上回る速さを見せました。その速さを維持したまま、3月上旬の鈴鹿テストに入ったのですが、転倒を喫してしまい、そこから少しリズムを狂わせてしまった印象です。コース的にもそこまでの流れとまったく異なり、特殊なキャラクターを持つのてぎでの事前テストとなり、レースウイークに入ってもコロコロ変わるコンディションに、結果として振り回されることとなりました。レース1のサイティングラップでの転倒も、やはり経験不足からくるもので、そこはなかなか難しいものがあります。とは言え、レース2では上位陣と一緒に走ることで得たものもあると思うので、それは次の鈴鹿で発揮してくれればと期待しています。J-GP2の名越はスポーツ走行などテストを重ね、良い流れでレースウイーク入りすることができ、ロングLINEなど順調にテストも重ねることができました。その部分での準備はできていたのですが、決勝朝のウォームアップ走行で転倒し、ちょっとそこで足踏みしてしまいました。決勝は想定通りだったのですが、未だかつて経験したことのないトラブルが出てしまい、名越には申し訳ないことをしてしまいました。チームとしてこうしたことが二度と出ないようしっかりと対策を施し、次のレースに臨みたいと思います。
水野 涼
セパン、鈴鹿のテストと順調だったのですが、コース的に鈴鹿は去年の8耐で走っていますし、セパンは比較的コースなりに走ればタイムが出やすいコースだったので、順調にタイムが出たのはJSBルーキーの自分でも特筆すべきことではないと感じていました。やはりその考えは、特殊なレイアウトのもてぎを走って再確認することになり、本当は二日間の事前テストである程度のデータを取りたかったのですがそれができず、レースウイークも寒いコンディションに苦労させられ、それはそのまま決勝でも苦しめられました。でも第2レースでは上位陣と一緒に走ることができ、JSBマシンの走らせ方というものを理解できたのは大きな収穫です。次戦鈴鹿は、しっかりと巻き返したいと思います。
名越哲平
事前にスポーツ走行などで走り込みもでき、良い状態を維持してレースウイーク入りすることができました。とは言え、まだまだ限界まで攻め込んではいないし、そういう意味で、マシンの持っているポテシャルはまだ十分に引き出せていないというのは認識しています。予選は急にウエットになりましたが、自信を持って臨めてポールポジションも獲得できました。でも、決勝朝のウォームアップ走行で転んでしまい、そこで自分のリズムを少し狂わせてしまいました。決勝は転倒後の走行ということで、少し慎重になっていたとは思います。それでも上位に付けることができていたし、トップグループのペースもそれほど速くなかったので、徐々に追い付いていこうと思ったのですが、マシントラブルが発生してしまってそこでレースは終わりになってしまいました。自分の走りのレベルは走行ごとに上がっていると感じていますし、走りのリズムは悪くないので、次のSUGOではしっかりと結果を出したいと思います。
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