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全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 03

スポーツランドSUGO(宮城県)

  • 開催日05月13日() - 14日()
  • コース全長3.737Km

連勝で迎えた第3戦

全日本選手権第3戦が、5月12日・13日に宮城県スポーツランドSUGOで開催された。開幕戦はJSB1000以外の3クラス、第2戦はJSB1000クラスのみ開催されたことから、この第3戦が今シーズン初の全クラス開催レースとなった。このレースにMuSASHi RTハルク・プロからは、J-GP2クラスに水野涼、JSB1000クラスに高橋巧が参戦した。 水野は第1戦で2レース行われ、ここで連勝。高橋も第2戦で優勝し、チームとしてここまでの3レースすべてで勝利してきている。その勢いで今回も行きたいところだが、第2戦に鈴鹿8耐へ向けて他チームからJSB1000クラスの事前テストに参戦した水野が転倒。胸椎を二箇所圧迫骨折してしまい、今回のレース参戦が危ぶまれた。若さもあって回復自体は早く退院もできたのだが、完全に治っていない状態でのレース参戦はリスクが高い。万が一の場合はアスリート生命を危うくする可能性もあることから、チームとしては判断をライダーに任せた。 そうしたリスクを承知の上で水野は参戦することを決断。チームは連勝してきているものの、非常にデリケートな問題を抱えながらレースウイークを過ごすことになった。
予選
05月13日(土)
天候:雨路面状況:雨
  • JSB1000 高橋 巧
  • JGP-2 水野 涼
決勝
05月14日(日)
天候:雨路面状況:雨
  • JSB1000 高橋 巧 1
  • JGP-2 水野 涼 1

結局雨は止まず、全クラス決勝もウエットコンディションの中で行われた。 J-GP2クラスの水野は4番手で1コーナーに入り、3台でのトップ争いとなっていく。8周目のシケイン入り口で水野はトップに立つと、そのままレースをコントロール。トップでチェッカーを受け、開幕からの連勝を3に伸ばした。 JSB1000クラスのレースは今回、120マイル(52周)というセミ耐久形式で行われた。ポールポジションからスタートした高橋はオープニングラップから積極的に攻め、この周を終えてメインスタンド前に戻ってきたときには、2位に3秒も差を付けていた。高橋が1周目を1'47"185で走るのに対し、2位グループが1'50"台では当然だった。さらに高橋は勢いを緩めず、1'39"、38"、37”とペースアップ。これに対して2位以下が1'40"、39"、38”というペースのため、周を重ねる毎にその差は拡がっていく。28周目にピットインし、ガソリンを補給。当初はタイヤ交換も予定していたが、これをキャンセルし、そのままピットアウト。大きなアドバンテージを築いていたことから、一度もトップの座を渡すことなく、そのまま先頭でチェッカーを受け、2連勝を飾った。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
JSB1000クラスはとても厳しいレースでしたが、タイヤチョイス、マシンセッティングとそこそこまとまり、いつもの良いときの巧の感じが戻っていました。序盤からスピードを上げ、後続を引き離し、レースとして完勝でした。レース後半にタイヤが厳しくなった場面もありましたが、序盤に大きくリードを作っていたことが功を奏し、うまくレースをコントロールできました。鈴鹿8耐に向けて弾みを付けるレースになったと思います。J-GP2の水野涼は鈴鹿2&4のテストでJSB1000のマシンに乗り、そこで転倒。負傷が癒えない状態で第3戦を迎えることになってしまいました。転倒は絶対に許されない状態なので、いつもと違うプレッシャーの中で本人、そしてチームも戦うことになりました。特に今回はウエットのレースとなり、ワンミスが即転倒につながるため、とてもリスクの高い状態だったのですが、安定してタイムを刻み、完璧な勝ち方ができました。これは、ケガをしてしまいましたが1000ccのマシンに乗ったりしたことが間違いなく勉強になり、本人のスキルアップにつながっています。来週また1000ccに乗りますが、身体を大事にして、もてぎでまた勝てるよう頑張ってほしいと思います。
堀尾勇治チーフメカニック
JSB1000クラスはぶっつけでのウエットになったのですが、セパン、鈴鹿とウエットの走行を経験する中で、この新型マシンとウエットの相性は良さそうと感じていたのが結果的に確認できたレースになりました。金曜日は気温が上がらない中、順位的には3番手で終わりましたが1'27"台で安定してラップもできていて、ドライでの感触も良かったので、ウイーク通して流れとしては悪くなかったです。ただ巧本人としてはまったく納得できていないので、そういう意味では頼もしいですし、チームとしてまだまだやるべきことは山積みです。とは言え、巧にとって彼の祖母が東北に住んでいて、そこで勝ちたいと思い入れが強い中でなかなか勝てなかったコースだったので、この勝利はまたひとしおだと思います。J-GP2の水野涼は負傷を抱える中、正直言ってどう声をかけて良いのか悩みました。ドライは自分を抑え、かなり我慢して走っていたと思います。ウエットでももちろんそうだったと思いますが、いつもトップグループを一緒に走っているライバルに対して、自分の組み立てが活かせる状況であることが確認できたら、最大限リスクを負わないようにしながらもしっかりと勝ちきったというのは立派でした。J-GP3チャンピオン、去年気負いすぎて空回りしてしまった1シーズン、それらすべてを自分の糧として成長してる証だと思います。
高橋 巧
新型バイクの開発自体は思うように進んでいません。ウエットに関しては2回ほど乗ったのですがフィーリングは悪くなくて、それは今日も同じでした。そういう意味で、ドライよりはウエットの方がまだ現状では良いという感じです。自分の中でこのバイクの限界はここまで、という感じがまだ全然ないので、もっとテストを重ねてしっかり仕上げていきたいと思います。もてぎはテストで何回か走ってますが、現状のパッケージングでは走ったことがありません。でも間違いなくパワーアップしていると思うので、3連勝目指して頑張ります。
水野 涼
ケガしてしまったので正直、今回のレースは厳しいと思いました。出場に関してはチームと話をして、病院の先生とも話をして、最終的には自分で決めました。このウイークに入って木曜日に走り始めて少し痛みは感じたのですが、これくらいなら我慢できると決めました。でもリスクがあるのは分かっていますし、今は無事に終わってホッとしています。レースはスタートして生形秀之さんが速く、しかも自分と速いポイント、遅いポイントが違うため、抜くのにすごく手間取りました。そこまでがすごく難しかったのですが、抜いたあとは救急車が入ったり周遅れが絡んだりで、差が詰まったり離れたりという状況の中、自分でペースを上げると離れたりしたので、それでだいぶ自分をコントロールできたと思います。
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