武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 04

スポーツランドSUGO(宮城県)

  • 開催日06月16日() - 17日()
  • コース全長3.737Km

雨と寒さに悩まされたレースウイーク

6月16日・17日に宮城県スポーツランドSUGOで、全日本第4戦が開催された。第2戦、第3戦は2&4スタイルでJSB1000クラスのみの開催だったことから、全クラス同時開催は開幕戦以来、約2ヶ月ぶりとなった。このレースに、MuSASHi RT HARC-PRO. HondaからJSB1000クラスに水野 涼、MuSASHi RT HARC-PRO. からJ-GP2クラスに名越哲平がそれぞれ参戦した。2週間前に行われた事前テストでは水野、名越ともに転倒もあり、課題を残しつつ第4戦のレースウイーク入りすることとなった。 またレース参戦を通じ、その中で人材育成を行うというコンセプトも持ってレースサポートを行っている武蔵精密工業株式会社は、現場でレースサポートを行っている同社従業員の新メンバーを事前テストに参加させた。これまではレースという実戦の場だけでのサポートを行ってきたが、通常のレースとは異なる場でさらに経験を積もうとレースだけでなくテストに初めて参加するという新たなチャレンジも行ったのだった。
予選
06月16日(土)
天候:曇り路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 10/9
  • J-GP2 名越哲平 5

難しいコンディションとなった予選

梅雨の真っ只中での開催ということで天気が心配されたが、事前に天気予報でレポートされていたのは金曜から決勝日までの三日間曇り。ところがレースウイーク直前に沖縄沖で台風が発生。その影響から日本全体を雨雲が覆い、予報も曇りから一気に雨となってしまった。実際に金曜日は午前中から雨が降り出してしまい、午後は完全なウエットコンディション。しかも気温が上がらず、16度前後。そんな中、水野は1本目1'39.796で6番手、2本目が1'40.370で8番手となった。名越は1本目1'44.933で9番手、2本目1'45.425でトップとなった。 金曜日夜になって天気予報が変わり、実際に土曜日は早朝に雨が止み、路面が乾いていく中で予選が行われることとなった。 JSB1000クラスは今回、2レースが行われ、土曜日の予選ではベストタイムが第1レースの、セカンドタイムが第2レースのスターティンググリッドに反映される。気温は前日よりさらに下がり、15度前後。そんな中、JSB1000クラスの予選がスタートし、水野はセッション序盤は様子を見ながらラップ。コンディションが良くなってきた10周目あたりからペースアップして1'29秒台へ入れ、ベストタイムとなる1'28"526を13周目にマーク。その1周手前に出した1'28"744がセカンドタイムとなった。 今回、JSB1000クラスは土曜日に1レース、日曜日にももう1レースが行われる。そのために予選は、自己ベストが第1レースの、セカンドタイムが第2レースの予選グリッドとなる。この結果、水野は第1レースが10番手、第2レースは9番グリッドからスタートすることとなった。 名越は時間をフルに使ってセットアップ。終盤に向かうにつれてタイムアップし、ラストラップに1'31"276をマーク。このタイムで5番グリッドを獲得した。
決勝
06月17日(日)
天候:曇り路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 4/8
  • J-GP2 名越哲平 3

JSB1000は2レース開催

土曜午後になっても気温は上がらず、JSB1000クラスのレース1は気温15.6度、路面温度19度という寒さの中でスタートを切ることとなった。レースは25周と長めの設定のため、ソフトタイヤは使いにくい。かといって路面温度が低いことから、そのあたりのバランスが非常に難しい。チームは水野にサイティングラップ時間をフルに使い、最低でも2周、出来れば3周できるよう、メインストレートではピットロードを使ってコースへ戻るよう指示。水野は2周を使ってタイヤを十分に温め、スタートに備えた。 やはり路面温度の低さによるグリップ不足は多くのライダーを悩ませ、さらに時折霧雨が落ちるコンディションとなり、サイティングラップで1台、ウォームアップラップで複数台の転倒者が出る状況となった。 そんな中、水野は慎重にスタートを切り、1周目を9番手でクリアする。ライバルたちがペースを上げられずに苦しむ中、水野は8周目に1'29秒台へタイムを入れると、9周目には1'28秒台へ。これに伴い、順位も8周目には5位まで上がる。さらに19周目には4位まで上がり、水野にとって今季自己最上位のポジションでチェッカーとなった。 日曜日は朝9時の時点で20度まで気温が上がり、前日よりは暖かい中で一日を過ごすことができた。 J-GP2決勝は3周目に多重クラッシュが発生して赤旗中断。レースは仕切り直しとされ、当初予定されていた20周から13周に減算されて再スタートとなった。4番手とまずまずのスタートを切った名越は順調にラップを重ね、前車の転倒もあり、単独の3位でゴールした。 JSB1000クラスのレース2は前日よりも温かいコンディションの中で行われ、水野は前日よりもさらなるペースアップを狙ったがなかなか詰めることが出来ず、1'28秒台でラップ。それでも7周目には6位まで上がり、さらに上を狙ったが8位でゴールとなった。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
「JSB1000クラスの水野 涼は、我々が想像していたよりもずっと気温が低い今回のSUGOのレースウイークとなってしまったため、チョイスするはずだったタイヤに苦慮したのですが、そこはブリヂストンさんに良いサポートをしていただいたおかげで対応することが出来ました。涼はテストしたことのないタイヤでレースウイークにトライすることになったのですが、結果的にはこのタイヤチョイスが正解となりました。第1レースのあの気温の低いコンディションでも涼のペースはトップ争いよりは落ちるものの、スタートから順調に前に出ることが出来、今季ベストリザルトとなる4位という結果を得ることとなりました。この結果は我々にとって大変な収穫となりました。レース2は同じタイヤを選択したのですが、前日のレース1よりも路面温度が10度ほど上がってしまい、レースペースにタイヤが合わないところが出てきてしまい、前日のようなリザルトを残すことは出来ませんでした。ただそれは他のライダーもまったく同じ状況の中で走っているわけで、水野の経験値の少なさというのがレース2の結果に出てしまったのかな、とは思います。それでもレース2での8位という結果は、JSB1000クラスの中で我々の今年の目標である『トップ10以内に入る』という観点からすると、十分クリアできるものだったので、今後はレース1のようにトップ3に近付けるような雰囲気を持てる、そういうレースを続けていきたいと思います。J-GP2の名越哲平はテストのときからトップ3との差がどうしても埋めることが出来ず、レースでもそれが現実となって出てきてしまいました。名越は自分の持ちタイムの中で精一杯のレースをし、1位、2位とは離されてしまいましたが、単独3位ということで今季初表彰台獲得できたことはレース内容とは別に、彼自身の今後の自信に繋がると思います。今回もたくさんの応援をいただきありがとうございました。」
堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP2の名越はクルマが決まらず、テストではもがいている感がありました。そんな状況の中でミスをして転倒。身体も痛めてしまい、そうしたフィジカルコンディションで迎えたレースウイークとなりました。テストでは厳しい状況を打破するためのセッティング変更をする予定でしたが転倒してしまってそれも出来ずに終わり、とは言え、その前に戻っても状況は変わらないので新しいモノにレースウイークではトライしたのですが、あいにくの天候不順ということでうまくまとめきれませんでした。ウエットでは今年、マシンをうまくまとめられるようになってトップタイムを出すことが出来ましたが、ドライではなかなか良い流れを作れませんでした。ただ、結果的には表彰台に登れたので、その点は自信にして欲しいと思います。ライバルに対して出遅れた感は否めないので、筑波以降、その部分を取り返していかなければなりません。JSB1000の水野は、事前テストもそこそこのレベルで終えることは出来たのですが、ちょっとしたミスで転倒し、ケガをしなかったのは良かったのですがマシンを壊してしまい、そうなると積み上げたセットアップがまたイチからスタートになってしまうので、もっとその部分での集中力を高める必要はあると思います。とは言え、水野の場合はある程度のレベルまでテストで行けていたので、あとはアベレージをどう高めていくかという点がレースウイークでの課題となりました。」
水野 涼
「天気に翻弄されたウィークとなりましたが、レース1ではJSB1000クラスに上がって初めて入賞する事が出来ました。ちょっと苦しい時間が続きましたが、今回は久々にバイクに乗ってて楽しく思えました。レース2はタイヤ的に少し厳しい状況となり、結果的にはいつものような順位になってしまいましたが、内容もこれまでより良いものでしたし、いろんな経験も出来、多くのことを学ぶことが出来ました。このあとは鈴鹿8耐に向けた準備に入ります。より高いレベルに上れるよう、引き続き努力を続けます。」
名越哲平
「事前テストからなかなか思うようにセットアップを進めることが出来ず、苦戦を強いられました。そんな状況の中で焦っても仕方ないと割り切り、とにかく現状で自分が出せるベストを尽くした、結果タナボタですがJ-GP2初表彰台を獲得することが出来ました。もちろん満足いく結果でも内容でもないですが、学べることも多く、次につながるレースになりました。すぐに次の筑波レースがあるのでさらに上を目指してテストから集中して取り組んでいきます!今回も沢山の応援、サポートありがとうございました。」
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