武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 05

筑波サーキット(茨城県)

  • 開催日06月30日() - 01日()
  • コース全長2.070Km

J-GP3クラスに坂田和人がスポット参戦

6月30日・7月1日に、茨城県筑波サーキットで全日本ロード選手権シリーズ第5戦in 筑波が開催された。今回のレースは1周2kmという短いコースということもあり、大排気量車を用いて競われるJSB1000クラスの開催はなし。J-GP2、J-GP3、ST600の3クラスが開催された。スケジュールに少し余裕が出ることから全クラス2レースが行われ、土曜日午前中に各クラスの予選、午後に第1レース、翌日に引き続き第2レースという形が採られた。流れを作ることができれば、2回のレースを良い形で戦えるが、逆の形になるとリカバリーは難しくなる。そのためにライダーとチームは良い流れを作ろうと1週間前の事前テストに取り組んだが、初日は雨でウエット。2日目はドライとなり、気温も上がる限られた時間の中でテストすることができた。 今回のレースには、MuSASHi RT HARC-PRO.からJ-GP2クラスに名越哲平が、さらに近年は若手育成に力を注いでいる元世界チャンピオン坂田和人が、レースへ向けた実戦の中での組み立てを若いライダーに見せて欲しいと周囲から背中を押され、Mistresa MuSASHi sc./TCからJ-GP3クラスにスポット参戦した。
予選
06月30日(土)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • J-GP2 名越哲平 7/5
  • J-GP3 坂田和人 9/13

灼熱の中で行われた予選

レースウイーク初日となる6月29日は朝から気温が上がり、観測史上最速となる6月中に梅雨明け宣言が出されるという中での走行となった。気温は朝早い段階で30度を超え、路面温度も50度に近くなっていく。こうしたコンディションの中、名越は1本目を9番手でスタートとなった。2本目は1本目よりコンマ5秒ほどタイムを詰め58.102で4番手まで上がった。J-GP3クラスの坂田は1本目2番手、2本目4番手と上位に付ける。走行ごとにペースを上げていく多くの全日本ライダーに対し、最初から高いレベルで走行を始められるのは、さすが世界チャンピオンと周囲を唸らせる。 土曜日も朝から気温が上がり、灼熱の中での予選となった。J-GP2クラスの名越は2周目に58秒台へ入れると7周目に57.944を記録。高温に対応するニュータイヤもテストしながら予選を終了。自己ベストタイムが第1レースの、セカンドタイムが第2レースの予選グリッドとなり、第1レースは7番グリッド、第2レースは6番グリッドを獲得した。J-GP3クラスの坂田は第1レース9番手、第2レース13番手となった。
決勝
07月01日(日)
天候:晴れ路面状況:晴れ
  • J-GP2 名越哲平 5/5
  • J-GP3 坂田和人 10/5

名越、2レースをともに5位でゴール

午後最初のレースはJ-GP3クラス。限られた時間の中でセットアップを続けている坂田だが、世界グランプリ参戦時にライディングしていた2サイクルマシンと現在使用している4サイクルエンジンを搭載したNSF250Rでは特性が大きく異なり、うまく生かせきれず、解決策が見付けられずセットアップに苦しめられている。それでもレースウイークに入って1000分の1秒単位でタイムアップ。この第1レースはスタート前に「決勝は1分1秒真ん中から後半でのラップになるから、10位前後の苦しいレースになるはず」という言葉通り、終盤の16周目にこのレースの自己ベストとなる1'01.744を記録しつつ、9位のポジションを走行。最終的には10位でチェッカーとなった。J-GP2クラスの名越は序盤、4位を走行。9周目に3位に上がり、さらにペースアップをねらったが暑さに苦しめられ、5位でフィニッシュした。 翌日のレース2はさらに気温が上がり、路面温度は60度近くまで上がる中で行われることとなった。J-GP3クラスの坂田は前日の決勝後にチームミーティングを行い、リアサスペンションの変更を決断。朝15分間のフリー走行で方向性を見極め、さらにセットアップを進めて決勝を迎えた。これが良い方向に進み、決勝でのアベレージも2周目に1'01.744と大幅にアップ。序盤の8位から4周目には5位まで上がっていく。トップグループの背中を見ながら安定して坂田はラップを重ね、そのまま5位でゴールした。J-GP2クラスの名越は予選で試した新しいスペックのタイヤを第2レースで使うこととし、朝のウォームアップ走行で確認。6番手と好感触を得ながら第2レースのスターティンググリッドに付いた。序盤は6番手でマシンの状態を慎重に確認し、7周目には5位にアップ。さらに前を追ったが届かずにそのまま5位でフィニッシュした。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
「J-GP2クラスの名越哲平は、暑さへの対応というところがポイントとなり、第1レースの中盤以降で苦しんだことから、新しいスペックのタイヤに第2レースではトライしました。完璧にうまくその性能を引き出すところまでには至りませんでしたが、短い時間の中で前進させることができたのは哲平にとって貴重な経験になったはずです。ぜひこの経験を、後半戦に生かして欲しいと思います。今回もたくさん応援をいただき、ありがとうございました。」
堀尾勇治チーフメカニック
「本当に過酷なレースウイークでした。そうした厳しいコンディションの中でだれが体力的にも精神的にも強さを見せられるのか、そういうレースになりました。J-GP2クラスの名越はSUGOのテストでケガをして、レースウイークは苦しみながら3位表彰台に上がることができました。今シーズン、やっとそこまで進められて調子自体は悪くない中で筑波のテストに来て、シーズンオフにあのマシンの初乗りをここでやったときとコンディションも大きく異なることから少し歯車が狂ってしまい、そこを修正しながらのレースウイーク入りでした。しかも気温が想定以上に上がり、予定されていなかったタイヤが急遽投入されることになったのですが、レース1までにうまく使いこなすことができず、ライバルとは異なるタイヤでいったことがレース終盤での苦しい状況を招いてしまいました。レース2はその対策をして臨んで哲平自身前進することができましたが、ライバルはさらにその前に進んでいたので、そこの差を詰められませんでした。後半に向けてHP6というマシンを自分にもっと合わせて作り上げていく必要があると思います。」
名越哲平
「今年からJ-GP2クラスを戦うようになったわけですが、まだHP6というマシンも十分に理解できていないし、スリックタイヤに対してもそれは同じでした。しかし、ようやく今回の事前テスト、レースウイークといろんなことを試すことができ、難しいレースウイークではありましたが、貴重な経験をすることができました。今まではスリックタイヤのポジティブな面しか感じられませんでしたが、難しい部分も経験することができましたし、それは自分にとって本当に大きな収穫です。第1レースも第2レースももちろん表彰台を目指して走りましたし、第1レースではそこに手が届く位置も走りましたから、両レース5位という結果が嬉しいかと言われれば決してそんなことはありません。でもそれ以上に、今後に繋がるモノを得ることができた、意義深いレースになったと感じています。」
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