武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 06

岡山国際サーキット(岡山県)

  • 開催日08月31日() - 01日()
  • コース全長3.703Km

全日本第6戦岡山大会開催!

8月31日、9月1日に岡山県岡山国際サーキットで、全日本第6戦スーパーバイク in 岡山が開催された。このレースへ、JSB1000クラスに水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、J-GP2クラスに名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)がそれぞれ参戦した。
予選
08月31日(土)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 2
  • J-GP2 名越哲平 2

水野、名越とも予選2番手獲得

レースの1週間前に行われた事前テストでは、前回の第5戦もてぎ大会でJSB1000クラス初表彰台獲得を果たした水野がトップタイムをマーク。順調な仕上がりでレースウイークに向けた準備を進めることができた。名越哲平はMotoGP第12戦イギリスGPのMoto2クラスへ代役参戦したためにテストは欠席。それでも世界の場で学ぶことのできた様々な事柄を持ち、レースウイークを迎えることとなった。 事前テストはドライで行うことができたがその後、西日本地方に活発な梅雨前線が停滞。九州地方で豪雨となるなど、不安定なコンディションとなった。レースが開催される週末の天気も当初は雨模様とされていたが、日にちが近付くに連れ好転。実際に金曜日の午前中はウエットとなったが午後は晴れ。土曜日もドライでスケジュールを消化することができた。 金曜日のART合同テスト1本目はフルウエットから路面が乾いていく中で行われ、名越7番手で走り出した。JSB1000クラスの水野は午後に晴れることが明確なため、1本目は走行せずに午後以降のセッションに向けて準備した。午後は完全なドライで走行することができ、水野9番手、名越4番手となった。 翌土曜日は予選。JSB1000クラスはいつものようにQ1で上位10名に絞られ、ライダー10人でトップ10の位置を争う。水野はQ1を2番手でクリア。続くQ2も2番手、ホンダ勢ではトップとなるフロントローを獲得した。J-GP2クラスでは名越が2番手となり、ともにフロントロー2番手から決勝はスタートすることになった。
決勝
09月01日(日)
天候:雨路面状況:ウエット
  • JSB1000 水野 涼 2
  • J-GP2 名越哲平 5

雨になった決勝

土曜日になってまたしても梅雨前線が活発化。それに伴い、天気予報も急変し、日曜日は雨になる可能性が高いことを知らせていた。 実際に日曜日は朝から鉛色の厚い雲がサーキット上空を覆い、いつ雨が降り出しても不思議ではないコンディションとなった。朝8時からのスリー走行開始前には大粒の雨がパラパラと落ちてきた。それでも路面を大きく濡らすことはなく、全フリー走行、さらにこの日最初のレースとなるJ-GP3クラスもウエットにならずに終えることができた。続くJ-GP2クラスの決勝も、ドライコンディションでスタート。ところが3周目に入ったところで、時折パラパラと落ちてきていた雨が本格的に降り出し、しかも大量の雨が落ちてきたことから、4周目にトップ走行中のマシンを含む複数台が転倒。すぐ赤旗が提示され、フルウエットで再スタートすることになった。 名越は転倒することなくピットに戻り、ウエット用セットアップを施すとともにレインタイヤへの換装を行い、準備を進めていった。 そうしてレースは再スタート。名越3番手で1コーナーに飛び込む。ここからポジションを上げたい名越だが、なかなかペースを上げることができず、5位でチェッカーとなった。 JSB1000クラスはフルウエットの中でスタートとなった。フロントロー2番手からうまく飛び出した水野はホールショットを奪い、トップでレースを引っ張る。その後、2番手となった水野だがトップに食らいつき、この2人に後続集団は付いていくことができないため、早い段階で2台による一騎打ちとなった。4周目に1.5秒差を付けられた水野だが、もう一度ペースアップ。その差を9周目に0.7秒差まで縮める。さらに差を詰めたいところだったが、うまくペースを上げられず、そのまま単独の2位でゴール。2レース連続の2位表彰台獲得(ホンダ勢最上位)となった。

TEAM COMMENT

本田 重樹 監督
水野はJSB1000クラスでのライディングに対し、自信が確信に変わりつつあるのが感じられるレースでした。水野にとっても我々サポート側にとっても、現マシンでは初めてのウエットレースになりました。そうした状況のため、パーフェクトとはいえないセットではありましたが、それでもトップ争いが出来たのは水野の成長の証と言えます。あと一段上がれば頂点。今シーズン中にそれが実現出来る可能性が見えたレースでした。J-GP2クラスの名越はGPを挟み、体力的にもマシンとコースの違いに戸惑ったレースでした。我々サイドも雨量の読み違いで、苦しいレースを強いてしまいました。それでも最低限の結果を残し、ランキングも僅かな差ながらトップを死守したのは今後に向けて大きな収穫です。今後の戦いに希望が持てるレースでした。対して、元々ウエットに自信を持っている榎戸は、今回も他を圧倒する完勝でした。ランキングも上がり、チャンピオンも狙える位置に上がって来ました。今後はドライでのレースで結果を残したいところです。ST600クラスの上原は今シーズン、自分を見失っている感があります。バイクを速く走らせる能力があるのは間違いないので、早く形になって欲しいものです。ノーポイントレースが続きましたが、今回念願のポイントをゲットした事で、今後はプレッシャーなく伸び伸びと走ることが出来る状況になりました。
堀尾 勇治 チーフメカニック
まずはJ-GP2の榎戸、優勝おめでとう! 事前テストは名越がグランプリ参戦のため参加できないことから、情報を共有するためにも、タイヤなどのテスト項目に積極的に取り組みました。その結果、テストをトップタイムで終えることができました。ところがレースウイークに入り、テストでトップタイムを出していたというところでちょっと気負ったころが少しあり、さらに彼なりにいろいろトライしている中で少し走りのリズムが狂ったりして予選は失敗してしまいました。でも決勝はもう一度自分の中でしっかり仕切り直しをし、見事主導権を握って優勝できたのは今後に向けても良かったですね。それに対して名越はヨーロッパへの武者修行から帰ってきて事前テストしていない中、予選ではもう少しでポールポジションが取れるところまで進みました。レースはフルウエット、ドライ寄りのウエット、その中間という3種類のセットアップがあったのですが、金曜日の1本目のハーフウエットでのフィーリングが良くなかったこともあり、名越はウエット寄りのセットを選択しました。ところが今回のレースは路面温度が高いために、雨がさっと降っても止むとどんどん乾いていってしまいました。そのあたりの思惑が外れてしまい、かなり厳しいレースになりましたが、それを転ばずに最低限の5位という結果を得たのは良かったと思います。ST600は、今季ここまでポイントが取れなかった上原がそれをゲットし、最終戦に出る権利を得ることができました。ポイントが取れ、その呪縛から解かれたので、オートポリスでは思い切り走って一皮むけると良いですね。JSB1000の水野は前回、観客を沸かすレースをしてくれました。今回は23歳の野佐根と21歳の水野という若い2人が、ここまで全日本を引っ張ってきている中須賀、高橋という二大巨頭を上回るペースでトップを争いました。岡山は涼にとって得意のコース。そういう意味で自信満々だったはずですが、あの車体になって初めてのウエットレースということで、厳しい状況だったと思います。でもその中でライダー側でなんとか対処し、一瞬でも野佐根を追い詰めたのは大きな意味があると思います。残り2戦、水野にはぜひ表彰台の真ん中に立ってほしいですね。チーム一丸となって、その後押しをしていきます。
水野 涼
とにかく悔しい! の一言です。決勝は今のバイクになってから初めてのウエットでしたし、レース序盤は手探り状態でした。スタートはフロントローだったので、トップで飛び込んでみましたがすぐ野左根選手に抜かれてしまい、どこまでついて行けるかという我慢比べになりました。ただ、自分のイメージ以上の速いペースで走ることができたのは収穫です。前回のレースでは負けた悔しい思いとJSB1000クラス初表彰台での嬉しさと半々でしたが、今回はとにかく悔しい気持ちしかないです。次回は勝ちをねらいます。
名越 哲平
金曜日は天気が曖昧で、路面は最初うっすらウエット。そこからライン上だけ乾いていく中、テストを走ってなかったのでレインタイヤで身体を慣らすようにしました。午後はドライになり、車体の違いも分かったし、コースへの慣らしもしました。ベースのセット自体はできてきたので、そこから少しアジャストし、とにかく周回を稼ぐことを重視しました。決勝は雨のセットがズレていたというか、乾いてきたのに普通にウエットセットで走ったのでグリップ感がうまく取れませんでした。そのあたりは自分の経験不足だと思います。ウエットはこのマシンになってから感触が良く、自信もありましたが、今回はセットを外してしまったのがすべてだと思います。でもタイトル獲得に向けて最低限の仕事はできたので残り2戦、思いきり行きたいと思います。
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