武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 07

オートポリス(大分県)

  • 開催日09月01日() - 02日()
  • コース全長4.674Km

波乱のオートポリス

9月1日・2日に大分県オートポリスで、全日本第7戦が開催された。このレースに、MuSASHi RT HARC-PRO. HondaからJSB1000クラスに水野 涼、MuSASHi RT HARC-PRO. からJ-GP2クラスに名越哲平らがそれぞれ参戦した。1週間前に行われた二日間の事前テストはちょうど台風20号が九州地方を通過するタイミングとなり、移動すら危ぶまれたほどだったが、ウエットの中で一日目をこなすことができた。晴れた二日目はドライでのセットアップを進めたかったが、電力会社のトラブルで停電が発生。走行ができずにキャンセルとなり、課題を残したままレースウイーク入りすることとなった。 阿蘇の山間にあるオートポリスは自然の地形を生かしたコースであることからアップダウンが激しく、高速コーナーが連続することもあり、晴れると日差しこそ標高が高いので強いが爽やかな風が吹き、ヨーロッパ的な趣を感じさせる独特の雰囲気を持つ。しかし天候が崩れると霧ではなく厚い雲がコースを覆い、視界不良状態を招く。今回のレースウイークは西日本から東日本を一足早い梅雨前線が縦断し、その湿った空気が雨を降らせやすい状況となってしまった。 金曜日のART走行から雨が降り出してしまい、結果的にこの日J-GP2クラスは、1本目は23分のみ、2本目は未消化時間を加えて1時間走行できた。JSB1000クラスは午前中45分、午後30分しか走行することができなかった。
予選
09月01日(土)
天候:雨/晴れ路面状況:ウエット/ハーフウエット〜ドライ
  • JSB1000 水野 涼 10
  • J-GP2 名越哲平 3

名越、予選3位獲得

翌土曜日は予選と、JSB1000クラスとST600クラスのレース1が予定されていた。しかし朝からサーキットを厚い雲が覆い、さらには時折激しい雨も降ってしまい、全スケジュールがディレイ。2クラスのレース1はキャンセルされ、予選はST600クラスとJ-GP2クラスは行うことができたものの、JSB1000クラスとJ-GP3クラスは走行できず、決勝日の朝にウォームアップ走行の代わりに予選が開催されることになった。J-GP2クラスの名越はウエットコンディションの中で3番グリッドを獲得した。 日曜日は朝から晴れ上がったが早朝まで雨が降っていたため、予選はウエットパッチが残る中で行われた。しかし決勝は、全クラスはドライで行うことができた。JSB1000クラスの水野はウエットタイヤでスタートし、途中でピットインしてスリックに変更。10番手となった。
決勝
09月02日(日)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 8
  • J-GP2 名越哲平 2

名越、2位表彰台獲得

JSB1000クラスは20周で行われた。水野は1周目に13番手まで落ちたが2周目に10番手に上がると、2周目から連続して1'50秒台でラップ。8位でゴールした。J-GP2クラスの名越は序盤からトップグループに加わると、14周目の第2ヘアピンでトップに。しかしラスト2ラップとなる17周目の1コーナーでパスされ2位に落ちるが、そのままトップの背後に付け、ラストラップの1コーナーで再び前に。そのまま逃げ切りたいところだったが、第2ヘアピンで抜かれ、2位でチェッカーとなった。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
「JSB1000クラスの水野は8耐での骨折以来、初のレースとなりました。雨の影響で土曜日のレース1がキャンセルとなり、日曜日の1レースだけとなりました。水野はレースペースのロングランに、骨折した腕がどれだけ耐えられるか不安がありました。スタートで斜走して来たマシンに塞がれ、危なかった場面があり若干順位を下げましたが、その後着実に追い上げ、当面の目標である一桁フィニッシュとなる8位でゴールしました。涼の体調が早く戻り、更に上を目指せる事を望みます。J-GP2クラスの名越は事前のテストからコースをうまく攻略し、雰囲気が悪くなかったので期待を持って臨んだレースとなりました。予選では結果的にライバルを引っ張ってしまい、自身のスタートポジションを落としてしまいましたが、レースでは積極的に出てレースをコントロールし、最後までバトルになりました。ゴールラインでは僅かにライバルに先行されて2位となりました。マシンの調子も良く、勝ちをねらえたレースなので残念でしたが、今後につながるものになりました。」
堀尾勇治チーフメカニック
「JSB1000クラスの水野は前回のもてぎのレースを自分の判断でキャンセル。今回のレースに向けての事前テストは結果的に一日しか走れず、思うようにセットアップを進めることができなかったのですが、レースが終わって冷静に振り返ってみると、そこで身体に負担を掛けずに済んだので、それはそれで良かったのではないかと思っています。レースウイークは日曜になって急にドライとなり、そこで攻めようとなったとき、身体の動きがいつものようにはいかず、それでも結果として一桁でゴールできたので、そこは良かったと思います。ただ彼の来年のことを考えた時に、残り2レースでの結果というものが大きな意味を持つことになると思うので、今回の経験、さらに次回岡山のレースは事前テストもできるので、そこで良い流れを作り、8耐でできなかったことをしっかりと最終戦2レースで見せてアピールして欲しいと思います。J-GP2の名越は前回のもてぎでJSB1000クラスのスプリントレースに出て経験値を増やし、今回のレースウイークでは周りで見てくれている人たちも成長できているという評価を受けました。目の前の問題点を解決するだけではなく、決勝の周回数を想定した中でどういうセットアップをしていくのか、ライダー側で解決できる部分はどこなのか、そういう判断をしっかりするようにと言い続けてきていますが、それが今回はできるようになっていました。優勝争いを最後まで展開するという経験値の少なさで2位になってしまったわけですが、回りが状況的に厳しくなる中で、走りの工夫で最後までトップ争いに加わったのは大きな成長だと感じます。ぜひ残りの2レースで勝ちを期待したいですね。今季ここまでなかなか良い雰囲気のレースを見せられずにきていましたが、今回は全員がそれぞれのレースの中で成長を感じさせてくれました。これも若手育成の難しさだと思います。彼らのポテンシャルに期待しつつ、引き続き良いサポートができるようチームとして頑張っていきたいと思います。」
水野 涼
「残念ながらフィジカルコンディション的には未だ万全ではない状況で、でもその中で最善は尽くせたと思います。レースは序盤に力みすぎていたようで腕の感覚がなくなってしまい、とても厳しい状況となってしまったのですが、一桁の順位でゴールできましたし、最低限の結果は残せたかなと思います。次の岡山までには1ヶ月あるのでまずはしっかりと身体を治し、良い結果を出していきたいと思います。」
名越哲平
「去年、今年と鈴鹿8耐に参加することができ、良い経験をさせていただいているのですがそれがタイム、結果に繋がるかというとそういうわけでもなく、何をどうすれば1000ccマシンに乗った経験を生かせるのか、自分の中で整理しながら今回のレースに向けた事前テストに臨みました。決勝は勝てるレースだったと思いますが、接戦の中でトップ争いをするという初めての経験で、負けてしまったのはそこだったのかな、と感じています。このクラスで勝てるという手応えは感じることができたので、そこは大きな自信になっています。残り2レース、どういう展開になっても勝てるよう、しっかり準備していきたいと思います。」
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