武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 08

鈴鹿サーキット(三重県)

  • 開催日11月02日() - 03日()
  • コース全長5.821Km

11月2日、3日に三重県鈴鹿サーキットで、全日本第8戦MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿が開催された。このレースへ、JSB1000クラスに水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、J-GP2クラスに名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)らがそれぞれ参戦した。 最終戦を迎えるにあたり、J-GP2クラスの名越はランキングトップ。JSB1000クラスの水野はトップから45ポイント差。このクラスの最終戦は2レース開催され、それぞれMFJ-GPということでプラス3点されることから、自力チャンピオンはないものの、両レース勝ってライバルの動向次第ではまだタイトル獲得の可能性が残されている。 毎年この最終戦は事前テストが行われないことから、木曜日に特別スポーツ走行を設定。今年も同様に、木曜日から走行がスタートした。雨にたたられることの多い最終戦だが、今年は事前の天気予報では雨の予報はなく、寒さと雨に悩まされることはなさそうな気配だった。
予選
11月02日(土)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 5/4
  • J-GP2 名越哲平 1

実際に走行がスタートした木曜日は秋晴れ。コースの場所によっては30度近く気温が上がるような暖かさとなった。湿度も低く、エンジンパワーが出やすいコンディションのはずだが、各クラスともにタイムは低調だ。1週間前にここ鈴鹿で四輪のスーパーフォーミュラが走行したからではないかと言われたが、タイヤのエンジニアによると、走行後のホイールにかなり黄砂が付着しており、風も強いことから、その影響があるのではないかと指摘されていた。 木曜1本目は、JSB1000クラスの水野が2'6.971の4番手スタートとなった。J-GP2クラスでは名越が2'12.656の2番手となった。2本目では水野が2’6.117で4番手、名越は 2'11.688でトップとなった。 金曜日のART合同テストもドライコンディションながら風が吹き、やはり黄砂の影響を受けることとなった。1本目を水野は2'6.350で4番手、名越は2'10.835でトップ。2本目は水野が2'5.891とやっと5秒台へ突入。しかし全体的にペースは上がったため、5番手となった。J-GP2クラスは名越が2'10.333とさらにタイムを詰めてトップをキープした。 土曜日もドライコンディションとなり、さらには風もほとんどない状態となった。これを証明するかのように、JSB1000クラスの第1レースのグリッドを決める最初の予選では好タイムが出る。しかし水野は思うようにタイムが上がらず、2'5.671で5番手となった。午後2回目の第2レースに向けた予選は時間的に3時20分からと気温が下がったことから全体的にタイムが伸びない。そんな中、水野は2'5.796と周りほどタイムを落とさず、その結果4番手に付けることができた。J-GP2クラスでは名越が見事な速さを披露し、2'9.428と1人だけ9秒台へ入れ、しかもコースレコードブレークを果たした。
決勝
11月03日(日)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • JSB1000 水野 涼 3/6
  • J-GP2 名越哲平 2

日曜日は午前中にJSB1000クラスの第1レースが14周で行われた。2列目スタートの水野はスタート直後に前の2台が接触してコースアウトするのをうまく交わし、2番手でオープニングラップをクリアする。その後、集団による2位争いとなり、このグループの先頭に出るチャンスをうかがった水野だったが、終盤に黄旗が振られていたこともあり、思うようにパッシングできず3位でゴールとなった。 J-GP2クラスは榎戸育寛選手がうまく飛び出し、これを名越が追う展開となった。1周目のスプーン入り口で2人が接触。榎戸選手はコースを大きく飛び出してしまう。その後、名越は単独でのトップ走行に持ち込むが、榎戸選手が再び追い上げ、ラストラップのシケイン勝負となる。インをしっかり閉める名越に対し、アウトから高いスピードで飛び込んだ榎戸選手が次の切り返しでインに入り、そのまま前で立ち上がる。結局、榎戸選手、名越の順でゴールし、名越のチャンピオン獲得が決まった。 JSB1000クラスの第2レースはうまく飛び出した水野は2番手をキープ。しかしウォーミングアップランの時点で左側のステップの半分が折れてなくなってしまった水野はコーナーで踏ん張りがきかず、ペースも上がらない。それでも2’7秒台でラップする水野だが、前のグループは6秒台のため差が離れていく。20周のゴール時には6番手となっていた。

TEAM COMMENT

本田重樹監督
J-GP2のレースは非常にエキサイティングなレースになりました。榎戸、名越の2人が自分たちの持っているものを最大限出し、得意なところ、不得意なところをお互いせめぎ合い、結果、榎戸1位、名越2位。名越は2位になったけどチャンピオンが獲れて、我々にとっても最良の結果になったと思う。この2人がこれから長いことライバルとして頑張っていけることを望みます。JSB1000の水野は今回なかなかセッティングがうまく決まらず、使用タイヤの選択にも迷うところがあってうまくいかなかったけど、レース1は3位。レース2は序盤からステップ周りのトラブルが出てしまって、締めのレースとしては残念でした。でもシーズン通して、涼のライディング技術は向上しているし、ランキング4位というのは残念でもあるけどまぁまぁできたのかな、と感じます。来年に向けて今年獲得した技術をさらに磨き上げてまた高みを目指して頑張ってほしいと思います。1年間、ありがとうございました。
堀尾勇治チーフメカニック
全体的に見ると良いクラスもあり、やりきれないクラスもあったけど、みんな来年に繋がる走りはしたんじゃないかと思います。JSB1000クラスの水野は春の鈴鹿2&4からここまで、成長はしてきていると思います。マシンが変わったら変わったなりに自分のペースも上げてきた。ただ、今回のMFJ-GPではそれが出し切れなかった。目標である4秒台もクリアできなかったし、レース2はマシントラブルも抱えちゃった。そのあたりはホンダと一緒に見直したいと思います。この悔しさを来年の開幕戦にぶつけます。今年は応援してくれている方々の期待に応えてくれたとは思うけど、持っている可能性はそれ以上なので、大きくジャンプアップしてほしいですね。J-GP2は、チャンピオンがかかってる名越、榎戸の2人がシングルのポイントの中で、最終戦を迎え、さらにそこに作本選手の3人が加わりました。チームでデータも共有し、榎戸には哲平のデータは開示していたし、それは逆も然り。それで2人で良いレースをしてくれて、お互いに成長してくれれば良いと思っていました。哲平にはレース前、勝ちに行かなきゃダメだけど、マストはチャンピオン。実際にこれってすごく難しい。でもチャンピオンが獲れないと、一生後悔する。どんな形であれチャンピオンをねらえ。その結果として勝てなかったのは今後の課題ですね。勝ててチャンピオン獲れたら強いチャンピオン。でも勝てなかった。内容的には今まででいちばん速いレースでしたね。今までレースでは11秒1くらいがアベレージでした。でも今年は10秒前半で彼らはレースをしていた。ただ、すごくはない。もっともっとレベルアップしないとダメですよね。そんな、世界への道をこじ開けるライダーが出てきてほしいと感じます。
水野 涼
事前テストがなく、対してライバルの上位陣はテストしていた、というのもあり遅れのある中でのスタートとなりました。それは決勝まで追い付かず、レース1は運も味方して3位。抜ききれず3位で、最後のパッシングポイントでは黄旗もあり、そこは勉強させられました。レース2はステップが折れてしまったので、ただ我慢のレースでした。ただただ、ストレスの溜まるレースでした。シーズン前半戦は苦労した中で、バイクが変わった後半戦から表彰台に上れたのは、評価がもらえたと思う。オートポリス、良い流れを作ったのでそこでつかみ取れないのは悔しいですね。鈴鹿は表彰台にも上れたので、自己採点は60点か70点くらい。同じバイクで巧さんと鈴鹿でベストタイム2秒差があるのはすごい差。そこはしっかり認識して、詰めていかなければいけないと感じています。
名越哲平
オートポリスのレースが終わってから、気付くと鈴鹿のレースのことを考えている自分に気づくようになって、意識していないと自分では思っていたけど、想像以上に意識している自分に驚きました。そういう意味でも、今までに経験したことのないプレッシャーを感じていたと思います。でもレースウイークに入って好調差を維持していることが確認でき、その部分では少し落ち着くことができました。予選もコースレコードをマークしてポールポジションでした。決勝はとにかく勝ちだけをねらって走りました。ペース的にも10秒前半でラップし、結果的には負けてしまいましたがチャンピオンも獲得できました。今回勝てなかった借りは今後返します。
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