武蔵精密工業は「MuSASHi-RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。チーム情報・レース開催情報・レース結果などを発信しています。
全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 09

鈴鹿サーキット(三重)

  • 開催日11月03日() - 04日()
  • コース全長5.821Km

2018年最終戦

11月3日・4日に三重県鈴鹿サーキットで全日本ロードレース選手権の最終戦が開催された。このレースに、MuSASHi RT HARC-PRO. HondaからJSB1000クラスに水野涼、MuSASHi RT HARC-PRO. からJ-GP2クラスに名越哲平がそれぞれ参戦した。毎年この最終戦に関しては事前テストが行われないことから、通常より1日早い木曜日からレースウイークがスタートされる。今年も例年どおり、11月1日の木曜日から走行がスタートした。
予選
11月03日(土)
天候:晴れ路面状況:晴れ
  • JSB1000 水野 涼 9/9
  • J-GP2 名越哲平 4

名越が4位獲得

事前の天気予報では4日間とも安定したコンディションで進むことが予想されていた。実際に木曜日も快晴で、気温23度と過ごしやすい1日となった。 各クラスとも午前、午後に1セッションずつ行われ、JSB1000クラスの水野は2'09.073で9番手、J-GP2クラスの名越は 2'11.803で3番手となった。 2日目となる金曜日も快晴。タイムを出しやすいコンディションとなり、水野は 2'07.909で13番手、名越が2'11.364で3番手となった。 土曜日もドライコンディションとなり、各クラスの予選が行われた。JSB1000クラスは今回2レースが行われ、40分間の計時予選の中で、ベストタイムが第1レースの、セカンドタイムが第2レースのスターティンググリッドとされる。水野はベストタイムが2'07.297で9番手、セカンドタイムが2'07.530でこちらも同じ9番手からのスタートとなった。名越は2'11.395のタイムで4番グリッドをそれぞれ獲得した。
決勝
11月04日(日)
天候:雨路面状況:ウエット
  • JSB1000 水野 涼 8/14
  • J-GP2 名越哲平 1

名越、独走優勝!

金曜日あたりから天気予報が変わり、決勝日は雨予報とされ、実際に日曜早朝から雨が降り出した。このため、朝のウォームアップセッションはこのレースウイーク初のウエットコンディションでの走行となった。特にこのコンディションでは名越が速さを見せ、2位に1.053の差を付ける2'22.105のタイムでトップに付けた。水野もウエットコンディションへの対応を確認しながら、16番手でこのセッションを終えた。 チームでこの日最初のレースとなるJSB1000クラスの第1レースでは水野がまずまずのスタートを切り、4周目に8位に浮上。そのまま安定して走り切り、8位でチャッカーとなった。 J-GP2クラスの名越は1周目のS字でトップに立つと、3周目までトップを快走。その後、榎戸選手に抜かれ、1秒4まで差を付けられるがもう一度ペースアップ。8周目のシケインでトップを奪い返すと引き離し、1秒8の差を付けて独走優勝を飾った。 JSB1000クラス第2レースは雨量がだいぶ少なくなり、スターティンググリッド上ではタイヤ交換するチームも見えた。水野はウエットタイヤを選択。路面が乾いていく中、厳しい戦いを強いられ、14位でフィニッシュとなった。 この結果、水野はシリーズランキング11位、名越は3位で2018シーズンを終えることとなった。

TEAM COMMENT

本田重樹総監督
「JSB1000クラスの水野は2レース制となる最終戦、周回数の短いレース1では、積極的に飛ばしましたが、レース終盤にソフトのレインタイヤが悲鳴をあげ、8位でチェッカーとなりました。レース2はコースコンディションが微妙になり、ハーフウエット用のタイヤを持たない我々は成す術もなくポジションキープが精一杯のレースとなり、14位でのゴールとなりました。J-GP2は、このところトップグループの常連となってきた名越が朝のフリー走行では後続に1秒以上の差を付けていました。決勝ではその優位性を存分に発揮し、一時トップを取られるものの、終盤には余裕を持って後続との差を開き、見事な勝利を収めました。ランキングも3位まで上げ、全日本ルーキーオブザイヤーも獲得しました。今シーズンもたくさんの応援をいただき、ありがとうございました。来年はさらなる成績を出せるよう引き続き頑張ります。応援、宜しくお願いいたします。」
堀尾勇治チーフメカニック
「JSB1000クラスの水野は前回のレース後にプライベートテストをすることができたのですが、コンディションが今ひとつ安定しない状況で、うまく詰め切れずにレースウイークとなってしまいました。なかなかその流れを変えられず、そうした中でもメカニックを務める本田光太郎社長が水野のライディング面でまだやるべきところを指摘しつつ、マシン面でもそれができるようにバックアップしながら進めていきました。決勝は雨になってしまい、本人の足りないところというのがそこでもまた明確になり、でもそれは水野自身も自覚できたようなので、レース結果は厳しいものでしたが、収穫のあるレースだったと思います。それが分かるまで1シーズンかかってしまったわけですが、現時点で遠回りしているように見えても、結果的に前に進められればそれで良いので、この経験を大きな成長に繋げてほしいところです。J-GP2クラスの名越は、今季の総まとめとしてなんとしても勝たせようとチーム一丸となって臨んだのですが、やはりドライコンディションではライバルに対してもう少し速さが必要ということを痛感するウイークになりました。チャンピオンを獲った岩戸選手と比較して、鈴鹿8耐でも同じような仕様のCBR1000RRに乗って1秒差があり、それはJ-GP2のドライでも同じ。そこが現状での名越の課題だと思います。とは言え、ウエットでの速さは見事でした。決勝は雨量が少なくなることと哲平のライディングのバランスを見て、高めの過重に対応できる車体セットに変更しました。その部分で序盤は少し違和感があり、慎重な走りになったみたいですが、それもレース中にうまくアジャストでき、終盤の独走に繋げたのは見事でした。この速さを来季はドライでも発揮してもらいたいところです。」
水野 涼
「今回は2レースあり、第1レースは自分の中で良いレースができたと感じています。対して第2レースは雨量が少なめで、自分たちの置かれた環境の中では選べるハードも少なく、うまくコンディションに合わせたレースは難しくなりました。また自分自身の課題も第2レースでは明確になり、とても厳しいレース結果ですが、勉強になるレースともなりました。予選では自己ベストも出せて、速いライダーの後ろに着くことができ、自分の乗り方、マシンのセットアップがまだまだJ-GP2的であることがよく分かりました。それが分かったのは大きな収穫で、そのあたりをしっかりと詰め直せば自ずと順位は上がってくると思うので、来年がすごく楽しみになっています。」
名越哲平
「レースウイークの入り自体は良い雰囲気で入れましたが、前回の岡山同様、ある程度のタイムまではすぐ行きますが、そこから先になかなか進めない状況になってしまいました。決勝日になって雨になり、鈴鹿であのマシンをウエットで走らせるのは初めてでしたが、チームが持っている豊富なデータからマシンをしっかりセットアップしてくれて、とても気持ちよく走ることができました。決勝は雨量が少なくなり、それに対応したセットアップをチームが施してくれましたが、朝のウォームアップとフィーリングが違ってしまったので、そこでライディングを合わせるのに少し手間取ってしまいました。抜かれてからもう一度気持ちを落ち着かせ、仕切り直しして攻め直したらタイムも順調に上がり、トップに出てからも自分のペースで最後まで走ることができました。ウエットでもまだまだ速さを追求したいですし、それができればドライでも速く走れると思うので、しっかり意識して取り組んで行きたいと思います。」
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