7月9日から3日間、三重県鈴鹿サーキットで鈴鹿8耐に向けた合同テストが行われた。このテストにMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaも参加。既に水野 涼、チャビ・フォレス2人のライダーは発表されていたが、昨年も一緒に戦ったドミニク・エガータの加入も決定。この3人が揃い、3日間のテストを行うこととなった。

まだ梅雨が明けていないことからコンディションが心配されたが、1日目、2日目とドライコンディションで全セッションで走行することができた。気温は残念ながら真夏並みと言えるレベルまでには上がらないながら、ドライコンディションでセットアップできたのはチームにとって大きな収穫となった。

初日はチームベストが2’7.118で4番手、2日目は2’6.276で3番手となった。
特に2日目1本目のセッションでは、水野が2’6.276のタイムをマークし、全体でのトップに付ける速さを見せた。

残念ながら3日目は前夜から降り出した雨が止まず、気温も22度、路面温度20度と8耐決勝ウイーク中のコンディションからはほど遠い寒さとなり、チームは午前中のテストで切り上げた。

本田重樹監督
「やっと3人のライダーが揃い、3日間のテストを行うことができました。本当は3日間の走行時間をフルに使ってテストしたいところでしたがなかなか気温が上がらず、しかも最終日は雨になってしまい、気温も路面温度も8耐決勝からはほど遠い低さのため、午前中の走行でテストを終えることにしました。それでも3人それぞれのライダーがマシンに乗り込み、彼らから貴重なコメントも得られ、それをマシンにフィードバックしていくことができたので、とても充実した良いテストになりました。全日本でJSB1000クラスを戦っている水野 涼が仕上げたマシンを、2人の新たに加わった海外のライダーが乗り、ホンダ、ヤマハファクトリーに近いレベルでテストを進められたことは、我々にとっても確かな手応えを感じる3日間でした。とは言え、まだまだ詰めるべきところはあるので、レースウイーク直前の2日間のテストをさらに使い、レベルアップしていきたいと思います。レースがとても楽しみになっています。」

堀尾勇治チーフメカニック
「今回初めて3人揃ってテストをすることができたわけですが、その中でも水野 涼がチームの核となることをしっかりラップタイムで示してくれたのは、大きな成長だと思います。他の2人がその核となるライダーに合わせ込んでいくという道筋を今回のテストで見ることができたのも大きな収穫です。ただ、海外ライダー2人が水野の作ったマシンにしっかりと合わせ込んでいくには時間が足りなかった、という印象です。できれば3日目もドライで走れればもう少し合わせ込んでいけたと思うので、そういう意味でもこの雨が恨めしいですね。そのあたりがレースウイーク直前の2日間のテストでの課題となってきます。どうやってその課題を限られた時間の中で解決していくか、会社に持ち帰ってみんなで策を練りたいと思います。」

水野 涼
「2週間前のテストでこのマシンのシェイクダウンをし、ある程度のベースを作って今回のテストに臨みました。タイムもそこそこ出せた状態で2人にこのバイクを渡せたので、ベース作りという点ではうまくできたと思います。8耐はスプリントレースと違ってアベレージが重要で、そこはまだまだ積み上げなければいけない課題が残っています。ドミニクとは昨年一緒に戦いましたし、チャビさんもすごくいい人で、チームとしてはすごく良い雰囲気で進んでいます。本当は今日もドライで走ってセットアップを詰めたかったのですが、それは皆同じですし、レースウイーク直前のテストに集中したいと思います。ただこの3日間のテストの中で昨日は、1000ccクラスに上がって初めてそのセッションでのトップタイムをマークすることができたのは、大きな自信になりました。良い形でテストを終えることができたので、レースが楽しみになってきました。」

ドミニク・エガータ
「昨年一緒に鈴鹿8耐を戦う中で、本当にこのチームは素晴らしいチームだと感じました。そんなチームから今年も一緒に戦おうと誘っていただき、とても光栄に感じています。この鈴鹿のコースも大好きですし、チームが用意してくれたバイクも最高で、この3日間のテストもとても楽しめました。とは言え、ホンダ、ヤマハ両ファクトリーチームはとても速く、自分たちも近いタイムを出すことができているとは言え、勝利するためには彼らを上回らなければならないので、さらにレースウイーク直前のテストでマシンを仕上げ、優勝をねらっていきたいと思います。チームは豊富なデータを持っているし、経験豊かなチームのボス、メカニックもいてくれるので、とても心強く感じています。チャビも経験豊富なライダーだし、涼も大きく成長していることを感じます。このあと1週間休憩し、リフレッシュしてまた鈴鹿に戻ってきます。」

チャビ・フォレス
「鈴鹿8耐で3度の優勝経験があるチームに呼ばれ、走れることをとても光栄に感じています。今回初めてチームに合流してテストしたわけですが、初めて乗るホンダのファクトリーバイクにチームが自分の希望を盛り込んでくれて、着実にタイムを上げることができています。この鈴鹿サーキット自体を走るのが今回初ということもあり、初めてのバイク、初めてのチーム、初めてのコースと新鮮な経験の中でいろんなことを学びながらインプルーブできています。さらにタイムを詰められる要素がたくさんあり、それは自分なりにできると確信しているので、もっとタイムを上げていきたいと思います。鈴鹿8耐は非常にタフなレースだと聞いていますが、強い気持ちを持ってチームと一緒に戦っていきたいと思います。自分の走りを強力にバックアップしてくれるチームなので、一緒にレースを戦うのがとても楽しみです。」