いよいよレースが行われる週となった。
今年はルールでテスト制限がされ、回数的には従来より1回少ない。しかしレースウイークの水・木曜にテストが設けられ、その結果としてレースウイークが昨年までは4日間だったのに対し、今年は5日間とされた。
またこのタイミングに合わせたかのように、近畿・東海地方がこの日、梅雨明け。晴天の下、初日となる水曜日のテスト走行が朝9時からスタートされた。
しかもこの日は午前中2時間45分、午後4時間の合計6時間45分という走行時間が設定され、猛暑の中、意欲的にセットアップが進められた。
この日、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaのライダー3人も意欲的に走り込みを行い、各セッションで上位に付ける。
初日をMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは2’8.103のタイムによって、総合4番手で終えた。
二日目は午後に1時間ずつ2回のセッションが行われた。
この結果、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは2’7.981のタイムで総合6番手となった。

翌金曜日は朝、2時間のフリー走行が行われその後、各ライダー20分の予選セッションが2回ずつ組まれた。
フリー走行を2’7.201の3番手で終えたチームは、最初の予選にチャビ・フォレスを送り出した。チャビは7ラップし、2’7.783で7番手となる。続く予選はドミニク・エガータが走り、2’6.501で組トップに付ける。3番手の水野 涼は2’7.267で4番手。2回目の予選は各ライダーともに1回目のタイムを超えることはできずこの結果、3人のベストラップの平均タイムは2’7.183となり、明日のトップ10トライアルは4番手で出場することとなった。

また金曜日朝9時に台風6号が発生。27日朝には紀伊半島付近に上陸するおそれがあるとアナウンスされている。実際に26日午後6時半から行われた1時間のナイトプラクティスでは途中で雨が降り出し、時折激しい降り方になった。明日のトップ10トライアルがどのような形になるのか、台風の動きから目が離せない状況だ。

本田重樹総監督
「3人のライダーの合わせ込みでずいぶん苦戦を強いられた、というのが今年の8耐のここまでの流れです。今日までの結果で言えば、ギリギリ90%の合わせ込みができている状況です。今後、天気の急変などによってまたセッティングが変わってくると、そこで新たな問題が発生してくるとは思いますが、そんな中で今日は全体の4位ということで、まぁまぁ及第点もらえるかな、というところです。決勝に向けて3人の状況を踏まえ、より良い結果が得られるように明日のトップ10トライアルは天候が懸念されるので、実際に行われるかどうか分かりませんが、それによってスタート位置も変わってくるので、そのあたりの状況をしっかり踏まえ、決勝に向けて準備していきたいと思います。ほぼほぼいい感じになってきたと思います。

水野 涼
「マシンがグレードアップした分、チームも自分もさらに上を目指さないといけないわけです。ですが自分たちが実際に出した結果というものは、望んでいる位置ではありませんでした。でもこれが現実だし、自分たちがテストから積み重ねてきた実力でもあります。その悔しい気持ちも、さらなる高みを目指しているからこその感じるものだと気持ちを切り替えたいと思います。レースウイークになって真夏日となり、テストから大きく気温が上がったことで、マシンのセッティングが大きく変わってしまったのがその大きな理由です。チーム、3人のライダーと話をしながら2日間のテスト、そして今日の予選と走ってきたのですが、上位3チームの中に割って入るにはちょっと足りませんでした。3人のタイムは上がってきているので、この流れでさらに作業を進め、レースではチャンスがあればしっかりと攻めていきたいと思います。」

ドミニク・エガータ
「3人のライダーでバイクの合わせ込みを一昨日、昨日と行い、今日も朝のフリー走行、予選と走りました。3人ともライディングスタイルが大きく異なり、マシンに求めるものも異なるので、その合わせ込みが作業の中心になりました。大変な要求だと思いますが、それをチームがしっかりマシンに反映させてくれて、その結果が計時予選での4位だと思います。気になるのは今日のナイトセッションで雨が降ってしまったことで、このことで路面状況が変わってくるはずです。でもチームはこのコースでのデータもたくさん持っているし、何しろ鈴鹿8耐の優勝経験もあるので、そのあたりの対策はしっかりやってくれると思うので、自分はライディングに集中していきたいと思います。自分たちはヤマハ、カワサキ、HRCに次ぐ位置で、上位3チームにはちょっとだけ離されたけど、ほんの少しの差だし、これは今後の作業で十分詰められる差だと思います。このレースウイークをとても楽しめています。そう、なによりもぼくの所属するモト2チームに感謝を述べたいと思います。僕はオフィシャルのMVチームのライダーなので、他メーカーの車両に乗ることは、チームが許してくれないとできないことでした。それを快く送り出してくれて、本当に感謝しています。そして鈴鹿のファン、日本、鈴鹿、8耐、大好きです。ありがとう!」

チャビ・フォレス
「2日間のテスト、さらに今日のフリー走行、予選と、ずっとマシンと自分のライディングのインプルーブをしています。そのおかげで、タイムも走行ごとに上がってきているし、とても良いフィーリングになってきています。マシンに対する要望が3人のライダーそれぞれ異なるのでチーム側は大変だと思いますが、そこはさすがプロフェッショナルなチームらしく、しっかり対応してくれています。ですので、マシンにとても楽しく乗ることができています。本当に素晴らしい経験ができています。僕自身、このように3人のライダーでレースを走ることは経験したことがないのですが、素晴らしい経験ができています。レースが本当に楽しみになってきています。」