7月1日・2日に三重県鈴鹿サーキットで、MuSASHi RT HARC-PRO.は鈴鹿8耐に向けた2回目のプライベートテストを行った

 梅雨の真っ只中というタイミングでのテストのため、いちばんの懸念はコンディションだった。週間予報では雨マークが両日ともに出ていたが、近付くに連れて好転し、初日の午前中に小雨がパラついたが、結果的には二日間の走行はすべてドライで行うことができた

 初日は午後3時間、二日目は午前中2時間半、午後も2時間半となり、二日間合計で8時間のテストを行うことができた

 チームはこのテストに向けてさまざまなパーツを準備。前回のテストは名越哲平が走行したが、今回は水野涼が担当した

 テストは前回名越の出した仕様を確認することからスタート。その後、チームがサーキットに持ち込んだ様々なパーツを組み替え、8時間をフルに使ってテストを行った

本田重樹 総監督

 「前回は名越哲平を起用し、鈴鹿8耐に向けたセットアップを行いました。そのテストでは名越のベストタイムも出せ、その仕様を今回は水野が同じように乗ることができるか?という一つの目的を持って臨んだテストでした。それに関してはライダーごとに走りのキャラクターに違いがあるので、名越の出したセットが水野にとって100%良かったかというとそうでもないんだけど、では逆にダメだったかというとそうでもない。8耐に向けての初期テストとしてはいろんなことの確認ができたので、そういう点では及第点と言えます。今回のテストの中で課題はもちろんたくさん見つかったので、今後それをどういうに仕上げていくか?まだまだ作り物もたくさん用意していかなければいけないんだけど、そういう課題も明確になり、それが今年のような新型車両の開発を行う際にはとても大事なことでテストとしては良かったですね。8耐決勝までにやれるだけのことをやり、ベストな状態に持っていき、他のチームに負けないレースをしたいと思っています。さらにこのあともテストは続きます。ファクトリーに戻り、次のテストに向けた準備を進めます。」

水野 涼

 「今回のテストがチームのバイクに久々に乗る時間となったのですが、初乗りの印象と全然違って、そこは新しい発見というか、少し戸惑いました。コンディションも、昨日はすごくグリップが悪くて、今日はそれほどでもなかったのですが安定したフィーリングにならないんですよね。それも戸惑いの一つでした。初テストの時はすぐにタイムが上がっていき、他の車両に引っかかったりしながらも2分7秒フラットとかで安定して周回したりできていたので、セットを詰めたらすぐ5秒くらい出るかなって思っていたのですが、今回はそのフィーリングが違っていて、そこも戸惑いの一つになりました。まだ、新型車両の良い部分が引き出せていないのだと思います。テストとしてはいろんなパーツも試せたので内容は濃かったですね。まずベースを作らないとその先の伸び代は出てこないので、いろんな物を試せたという点は良かったと思います。課題として自分が感じた部分は、コースサイドで見ていた重樹さんも同じように見えたということでそれを擦り合わせて、ここへ持っていけば良くなるんじゃないか、という方向性が見えたのは収穫です。」