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全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 03

ツインリンクもてぎ(栃木県)

  • 開催日05月30日() - 31日()
  • コース全長4.801Km

ホームコースで迎える全日本第3戦

全クラス開催の第2戦オートポリスに続き、第3戦ツインリンクもてぎでのレースもすべてのカテゴリーが5月最終週末に行われた。梅雨入りも間近のこのタイミングでのレースだけに、天気が心配されたが、1週間前に行われた事前テストは好天続き。今回のレースウイークも、決勝日の午後に雨が予想されていたが、そこまでは晴れという予報だった。事前テストではJSB1000クラスの浦本修充が転倒を喫したがケガはなく、MuSASHi RTハルク・プロ、MuSASHi RT Jr.それぞれ三名ずつ、合計六名が今回のレースに出場となった。昨年のレースでは、JSB1000クラスの高橋巧が優勝。今年の第2戦オートポリス大会ではJ-GP3クラスの水野もケガから回復し、Jr.チームの栗原佳祐はそのレースで3位初表彰台獲得。ST600クラスの名越哲平、水澤笑汰郎とも、走行毎にマシンへの順応を見せており、関東に拠点を置くチームにとってホームコースと言えるここツインリンクもてぎでの活躍が期待された。
予選
05月30日(土)
  • JSB1000 高橋巧
  • JSB1000 浦本修充
  • J-GP3 水野涼

TOP10サバイバルへ高橋、浦本が進出!

JSB1000 今回の予選は、最初に30分間の計時予選が行われ、上位10名がトップ10サバイバル方式に進める、という方式が採用された。トップ10サバイバルは、10名のライダーが同時にコースイン。全9周し、1周毎に最後尾タイムだったライダーがその時点で予選を終えるという、文字通りのサバイバル方式というもので、今回、初採用となった。 最初の計時予選で浦本は1分50秒761で8番手、高橋は1分49秒673で4番手となった。トップ10サバイバルでは、浦本が計測3ラップまで走り、予選8番手を獲得。高橋はさらにペースアップをねらったが、ピットインを命じられた浦本に引っかかってしまい、タイムロス。そこで予選が終わってしまい、7番手というスターティンググリッドとなってしまった。 事前テストからなかなか思うようなセッティングが見付けられない高橋は、予選時間もタイムアタックよりもマシンの仕上げに使い、さらに決勝朝のウォームアップ走行もセットアップに専念。やっとここで、走りに合うセットアップが見付けられたのだが、走行後にここまで使ってきたマシンに問題が発生していることが分かり急遽、決勝はスペアマシンを使うことになった。

J-GP3

前回のオートポリスで、徐々に走りのリズムを取り戻してきた水野は、金曜日のART合同走行でマシンのセットアップを行いながら、自身の本来の走りのリズムを取り戻しつつあった。またそのオートポリスで、全日本初となる3位表彰台を獲得した栗原佳祐も好調で、この合同テストでは総合2位に付けることに成功。これに刺激を受ける水野もタイムを上げ、3番手と好位置に二人で付けることができた。 その勢いをそのまま予選に持ち込み、栗原はポールポジションタイムに僅か100分の48秒差で2位。水野は5番手に付けた。 決勝日朝のウォームアップ走行で、さらにマシンのセットアップを進めた水野は2番手に付け、栗原は4番手。高いレベルで走行を続ける二人に、決勝での活躍の期待が高まる。
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決勝
05月31日(日)
  • JSB1000 高橋巧 2
  • JSB1000 浦本修充
  • J-GP3 水野涼

高橋、2位獲得

今回の決勝は、昨年の19周から4周多い23周とされた。毎年秋にここツインリンクもてぎで行われているMotoGPの24周よりも僅か1周だけ少ない、全日本としては長丁場のレース設定だ。懸念された天候も、朝から綺麗に晴れ上がり、温度もどんどん上昇。このクラスのスタート前に、路面温度は50度を超えるコンディションとなった。 長丁場のレースとは言え、序盤での位置取りがレース結果に大きく影響を及ぼす。高橋、浦本の二人はスタートに集中。高橋は2番手で1コーナーに飛び込み、浦本もまずまずのスタートを切り、8位あたりで1コーナーをクリアする。トップはテストから見事なスピードを見せていた中須賀克行選手で、徐々に独走態勢を築いていく。高橋もなんとか食らいつこうとペースを上げるが、その差はいかんともしがたく、1周目終わりでその差は1秒059となる。高橋の後ろには柳川明選手が付いてきていたが、1分50秒前半から49秒へ入れる高橋のペースに、柳川選手は徐々に離れていく。また浦本は序盤、コンスタントに8位を走っていたが、9周目の90度コーナーで転倒。リタイヤとなってしまう。単独走行になった高橋は中盤、後ろから追い上げてくるマシンの存在をピットサインで知ると、ここでペースアップ。そのまま単独走行を続け、危なげなく2位表彰台を獲得した。

J-GP3は MuSASHi RTが1・2フィニッシュ!

今回、このクラスの決勝は20周で行われる。昨年は16周だったので、4周、トータルで19.2kmほど長い。これは、秋にここで開催されるMotoGPのモト3クラス決勝と同じ周回数だ。 いよいよ決勝がスタート。オープニングラップで激しいトップ争いが展開される中、栗原、水野ともにこれにあえて加わらず、状況を冷静に見る。それでも速さを持つ水野、栗原は1周目を終えると、それぞれ2位、4位の位置に付け、さらに上位をねらう。路面温度が44度と、ウイーク中でもかなり上がったことから、トップのペース自体は2分2秒前半から1秒台後半。それでもこれに付いて行けるのは水野だけで、トップ争いは國峰拓磨選手と水野の二人に絞られていく。栗原は序盤のトップ2台のペースに付いて行けず、5台での3位争いに加わる。 12周目の90度コーナーで水野は一度、國峰選手の前に出るが、直後のメインストレートで抜き返される。そうして迎えた18周目、國峰選手が転倒。これで単独走行となった水野は、自身の誕生日を自らが祝う、嬉しい今季1勝目、通算全日本2勝目を飾った。またラストラップを4位で迎えた栗原は、ラストラップに2台抜きを演じ、2位でチェッカー。チームとして嬉しいワン・ツーフィニッシュを飾った。
3-1_jsb_start01 3-2_jsb_race01 3-3_jsb_race03 jsb_podi01 4-1_gp3_race01 4-2_kurihara_race02 4-3_mizuno_race07 gp3_podi01 mizuno_podi01

TEAM COMMENT

本田重樹監督
「J-GP3クラスは、2003年第7戦のSUGO以来、12年ぶりのチームとしての1・2フィニッシュとなりました。水野 涼はシーズン前にケガをし、オートポリスで復活の兆しを見せていましたが、結果は今一つ残りませんでした。このもてぎに来て、本人もだいぶ落ち着きを見せ、メカニックと綿密なミーティングを重ね、マシンを仕上げてきた結果、良いセッティングを見付けることができ、レースでは久し振りの優勝を勝ちとることができました。今後に繋がるレースだったと思います。2位に入った栗原佳祐も、すごく頑張りました。2位集団の中でプッシュして、最後に2台抜きという離れ業を演じ、久々の1・2フィニッシュ。本当に嬉しい結果です。JSB1000クラスの高橋 巧は苦しい戦いが続いていますがそんな中、決勝朝のウォームアップ走行でマシンのセットアップがやっとそこでまとまり、決勝への期待が高まりました。ところが走行後、マシンに異常が見付かり、決勝はスペアマシンで走らなければならない状況となってしまいました。ですがレースウイーク中、テストしてきたことが功を奏し、決勝後に巧が「特に大きな問題はなかった」とコメントしたように、大きな違和感はなかったようで、レースに臨むことができました。それが決勝での2位という結果に繋がることになったと思います。ですが2位というレース結果は巧にとって満足いくものではなく、それは我々にとっても同様ですが、現状では及第点の結果だと感じています。次戦までにはさらにできることを精一杯やって、トップをねらっていきたいと思います。浦本修充は、彼自身が持っている良いものを結果に繋げることができない状況が続いています。今週も転倒という結果に終わったのは、とても残念です。この結果を真摯に受け止め、修充と綿密なミーティングをし、彼の望むマシンに早く仕上げて、もっと上の順位に行けるようサポートしていきたいと思います。ST600の若い二人は、だんだんマシンにも慣れてきて、600の動かし方、止め方というものを理解してきています。今回、決勝前にもう少しアクセルを開けやすいセッティングを見付け、それを施してレースに臨みました。名越哲平はスタート直後の1コーナーの混乱に巻き込まれ、残念ながら転倒。ピットに戻り、マシンを修復してレースに復帰しました。結果は厳しいものでしたが、最後まで諦めない姿勢は必ず次につながると思います。水澤笑汰郎は、16位で全日本初ポイント獲得を果たしました。走行毎に本人の中で得るものがあるようで、確実にステップアップしています。この二人がどこかのタイミングで、このクラスの上位を走るようになるはずです。それが今シーズンの中盤なのか終盤戦なのか、とても楽しみです。」
堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP3クラスは、チームの中で良いライバル心がライダー、メカニックともに芽生えており、それが今回、見事結果に繋がりました。前回のレースでMuSASHi RTハルク・プロの水野 涼は、MuSASHi RT Jr.の栗原佳祐に負け、それがどういうことなのか、本人はしっかりと理解していたことが、今回の結果になったのだと思います。栗原は、前回の反省点をうまく今回に繋げられず、序盤のペースアップという課題が、今回のレース結果にも大きく影響してしまいました。彼の今の力なら、それができないはずはありません。ぜひそのあたりを、次のレースでは克服して、水野とトップ争いを最後まで展開してほしいと思います。JSB1000クラスの高橋 巧は、パッケージング的に厳しい戦いを強いられているところに、本番用マシンが決勝で使えないような状況にギリギリのタイミングでなってしまい、本人にとって決して乗りやすいマシンセッティングではなかったはずです。ですがそういう状況でも、今回のレースの鍵は序盤にあると理解し、そこで自分でできるベストを出し尽くした結果が、今日の2位になったと感じています。浦本修充は、事前テストで転倒した同じ状況を決勝でも繰り返してしまい、残念な結果となりました。速さは既に十分持っているので、マシンをどうコントロールするのか、そのあたりを考え、レースに臨んでいって欲しいと思います。」
高橋 巧
「厳しい状況は続いていますが、今日のレースでは自分でできることをやり尽くしましたので、2位というリザルトは現状に自分にとって納得のいくものです。今日のレースは23周と全日本としては長めですが、自分のマシンのパッケージングで考えると、もっと周回数があった方がトータルバランスの高さという強みが出るので、より多い周回数の方が良かったです。そういう意味では次のSUGOはセミ耐久なので、しっかりと強みを出し、勝ちに繋げたいと思います。」
浦本修充
「今、自分が持っているパッケージングをうまく生かし切れず、事前テスト、決勝と同じ展開で転倒してしまいました。事前テストの反省を踏まえ、決勝へ向けて対策していたはずなのですが結局、解消しきれず、同じパターンになってしまいました。今後に向け、もっと自分自身のライディングスキルを上げていかなければならないと痛感しました。」
水野 涼
「決勝ではとにかく2位のポジションをキープし、最後の勝負所で前に出ようと考えていました。序盤、後ろと少し離れたのは分かっていたのですが、必ず追い上げてくると思ったので、そこでトップ争いのバトルをしてタイムを落とすことはしたくなかったので、そういう意味でも我慢しました。最終的に前に出るポイントは決めていましたが、やはり國峰選手もそれは分かっていたようで、そこでプッシュしたのが彼の転倒につながってしまったようです。さらに優勝を重ね、今年はチャンピオンを獲りたいと思います。」
MuSASHi RT Jr. 栗原圭介
「テストから調子が良く、予選ではポールポジションをねらっていたのですが、残念ながら取れませんでした。前回のオートポリスでの反省から、今日は序盤、とにかくトップグループに離されないように意識していたのですが、それができなかったのは本当に悔しいです。オートポリスで3位、今回2位と来たので、ぜひ次のSUGOでは1位を撮りたいと思います。」
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