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全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 04

スポーツランドSUGO(宮城県)

  • 開催日06月27日() - 28日()
  • コース全長3.737Km

レースウイーク中に東北地方が梅雨入りの第4戦

1年に1回、梅雨時に行われる宮城県スポーツランドSUGOでのレースは、JSB1000クラスが120マイル、1周3.738kmのコースを52周するセミ耐久として行われる。またJ-GP3クラスは今年、周回数をGP並に増やす方向で行われており、今回も作戦より2周多い20ラップでの決勝とされている。レースの1週間前に行われた事前テストはドライコンディションで、しかも路面温度が真夏日並にまで上がったが、レースウイークは梅雨前線が近付き、天気予報をにらめながらスケジュールをこなすこととなった。
予選
06月27日(土)
  • JSB1000 高橋巧 3
  • JSB1000 浦本修充 10
  • J-GP3 水野涼 5
  • J-GP3 栗原 佳祐 3

フルウエットでの予選

事前テストは真夏日を思わせるコンディションだったが、レースウイークに入ると気温が下がり、しかも東北地方はまだだったが、このタイミングに梅雨入り。予選日は終日、雨となってしまった。

JSB1000

金曜日のART合同テストはドライコンディションで行われ、事前テストから順調な仕上がりを見せている高橋巧は総合2番手で終了。浦本修充は6番手に付けた。 しかし翌土曜は早朝から雨。今回は決勝がセミ耐久ということで、各チームともにできるだけ周回数を増やしたいこともあり、予選は60分間の計時予選というオーソドックスなスタイルが採られた。しかし実際には赤旗が2度出るセッションとなり、なかなか連続して走ることができない。そんな中、高橋は順調にタイムを削り、3番手のタイムをマークして見せた。対する浦本は今一つ攻め切ることができず、10番手となった。

J-GP3

前回のレースで優勝した水野涼は、そのままの勢いで事前テストをこなしたいところだったが、今一つ波に乗れず、課題を残したまま、レースウイーク入りすることになった。それでも、着実にタイムを上げてくるのが水野の強みで、金曜日のART合同テストでは、1回目を3番手、2回目を4番手で走行。またJr.チームの栗原も2回目のセッションで3番手のタイムをマークし、総合3位に付けた。 雨となった予選では、栗原が3番手に付け、フロントロー獲得。水野は5番手で2列目となった。
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決勝
06月28日(日)
  • JSB1000 高橋巧 14
  • JSB1000 浦本修充
  • J-GP3 水野涼
  • J-GP3 栗原 佳祐

JSB1000

気温は上がらないが、それでも朝のウォームアップ走行はドライコンディションで走ることができた。このセッションで浦本が3番手に付け、高橋は5番手。二人揃って上位進出を期待させながら、決勝を迎えることになった。 雨がパラつきながら各クラスの決勝をこなしていくことになった第4戦SUGOラウンド。午後最初のスケジュールとなったこのレースも、霧雨が時折パラつくが、全車スリックタイヤでスターティンググリッドに並び、ル・マン式でスタートが切られた。 高橋3番手、浦本10番手で1コーナーへ進入。1周目終わりの順位は、高橋3位、浦本9位。2周目に高橋は2位に上がり、トップを走る中須賀克行選手を追う。少し差を付けられた5周目あたりに再び霧雨が出たことでペースを落とした中須賀選手を見た高橋は、ここで差を詰めるチャンスとプッシュ。雨は十分に気を付けていたという高橋だったが、雨の降り方は想像以上に路面を濡らしていたようで、一気に足下をすくわれてしまい、転倒してしまう。マシンをすぐ起こし、走り出せることを確認した高橋はマシン修復のためにそのままピットへ向かう。チームはこれを見てすぐに準備。マシンの修復に取りかかる。高橋の転倒後、ライバルたちも続々と転倒してしまい、上位陣に大きな波乱が起きる。雨の状況を見るため、ペースを落としていた浦本だったが、この波乱もあり、9周終わりには4位まで順位を上げる。ポジションを下げるタイミングもあったが、路面が乾いていく中で走りのリズムも取り戻し、22周目には2位に上がる。その後、ピットインのタイミングで再び順位を下げたが、38周目には再び2位まで上がり、そのままチェッカー。このクラスに上がって4レース目で、自己最高位となる2位表彰台獲得を果たした。またマシン修復のために5周を費やし、コースに戻った高橋は傷ついたマシンながらハイペースで周回を続け、14位まで順位を上げてゴールとなった。

J-GP3

決勝日最初のレースとなったJ-GP3クラス。JSB1000クラスのウォームアップ走行すべてが終わったあたりから霧雨が降り始め、そのままの状況下で決勝のスタートを迎えることになった。 水野がうまい飛び出しを見せ、2番手で1コーナーへ進入。ハイポイントコーナーでトップに立つ。栗原も絶妙のスタートで、1周目を3番手でクリアする。その後、トップ争いは3台となり、その後ろに栗原が付ける。5周目に先頭グループの1台が転倒。これでトップ争いは水野と真崎一輝選手の一騎打ちとなった。レース中盤の11周目あたりで二人の差がやや広がるが、バックマーカーに真崎が前を塞がれ、水野との差が縮まる。16周目の1コーナーで水野がギリギリのブレーキングから前に出るが、大回りしてしまい、イン側から真崎選手に抜かれてしまう。レース終盤は周遅れを交わしながらのトップ争いとなったが、ラストラップの勝負所で水野は周遅れを抜くのに手間取ってしまい、そのままの順位でゴール。3位は単独走行となった栗原が入った。
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TEAM COMMENT

本田重樹監督
「この時期にSUGOで行われるこのレースは、天候が不順で厳しいレースになることが多いのですが、今回もそのような展開になってしまいました。J-GP3クラスの若手二人は、そんなコンディションの中、まるでベテランライダーのようなレースを見せ、その点はチームとして大きな収穫でした。これはひとえに、安定して上位を走り続けていることからくる自信でしょう。結果的に前回の1・2フィニッシュとはいかず、2・3フィニッシュなのは少し残念ですが、二人とも、今回の反省を踏まえ、さらに上を目指してもらいたいと思います。JSB1000は独特のレースで、一人で52周走らなければならない上に、天候も不安定で、とても難しいレースになってしまいました。ドライでスタートしたものの、途中で雨がパラついてきてしまい、そこで足下をすくわれて巧は転倒してしまいましたがその後、再走し、きちんと完走を果たしました。チャンピオンシップ上、貴重になるかもしれないポイントを獲得できたのは評価したいと思います。浦本の分をカバーすべく、52周をしっかり走り切り、このクラスでの自己最高位となる2位表彰台獲得は高い評価をしたいと思います。今後、ますます期待がかかります。ST600の二人は、スタート前に雨が降ってきてしまい、迷いに迷いましたが、こういう状況の中でレインタイヤのパフォーマンスを経験する、ということを選択しました。水澤笑汰郎は序盤、良い位置でレースをすることができていたのですが、恐らく他車と接触し、フロントディスクを傷めてしまい、トラブルを抱えながら中盤以降は走らなくてはいけなくなってしまいました。名越哲平はスタートで出遅れ、なかなか上がっていくことはできませんでしたが、精一杯頑張ってポイントも獲得できたのは良い経験になると思います。今回もたくさんの声援をいただき、ありがとうございました。」
堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP3クラスの二人とも調子が良く、その中でも栗原は少し先行して事前テストからマシンを仕上げてきました。栗原の課題は決勝序盤のペースなのですが、今回はマシンのセッティングからくるトラブルを抱えてしまい、トップグループに付いて行けなかったのは残念です。水野は天候の変化にアジャストしきれず、少しウエット寄りだったのが決勝では厳しい状況となってしまいました。二人とも、成長してくれているので、次の地元筑波ではどっちかに勝ってほしいと思います。ST600の二人は、雨の走行が初めてながら、バイクの乗る能力の高さをしっかりと出し良いポジションを走れたのは高い評価をしたいと思います。マシンにも徐々に慣れてきているようなので、後半戦にしっかりとその経験を活かしてもらいたいところです。JSB1000クラスは、事前テストでライバルに対して差を徐々に詰め、その流れでレースウイークに入ったのですが、決勝の微妙な天気に泣かされてしまいました。トップを走る中須賀選手から少し離され、雨が降ってきてペースが落ちたのを確認したので、勝負所と見て行ったのでしょうが、残念な結果でした。本人も8耐ではこういうミスは絶対にしないと言っていましたし、勝ちたい気持ちが強いゆえのことなので、仕方のないことでもあると捉えています。浦本はトップグループの中に割って入る力を出せて、大きな自信になったと思います。8耐では他チームから出ることになると思いますが、フルに走り切り、その経験を後半戦の全日本に活かすことを期待しています。」
高橋 巧
「ドライではマシンのセッティングも進み、タイムもいい感触で上がってきていたのですが、決勝は雨にやられてしまいました。勝負所と思ったので、それでも雨は降っているので慎重にいったのですが、アッと思ったら何もできずに転んでいました。ピットインしてバイクを直してもらい、ハンドルは曲がってたのですが角度を少し修正してもらって、なんとか走りました。」
浦本修充
「テストから流れはあまり良くなかったのですが、レースウイークに入って取り組み方を少し変えたら良い方向に向かいだし、それがレース結果にうまくつながりました。とは言え、今日のレースは上位陣が次々と転倒して、サバイバルレースの中、うまく残って表彰台に上がれたという印象なので、今度は実力で表彰台に上がりたいと思います。」
水野 涼
「テストからマシンのセットがうまく進まず、それはドライでもウエットでも同じような状況でした。決勝は1周目の裏ストレートまでにトップに立てたので、そのまま差を広げようとプッシュしたのですが追い付かれてしまい、そこで一度作戦を立て直しました。チャンスはあると思っていたので、最後まで諦めずに行ったのですが、周遅れを交わすタイミングで追いつけずに終わってしまいました。バイクもウエット寄りのセッティングだったので、そのあたりが厳しかったのですが、テストからしっかりとマシンを仕上げられていれば、それもまた違った展開になったと思います。そのあたりを反省し、次はしっかりと勝ちます。」
栗原佳祐
「ドライもウエットも良い感じで走れていたので、決勝は楽しみにしていたのですが、序盤から水温が上がってしまい、完走すら厳しい中で無事走りきり、3位表彰台だったのでラッキーでした。次こそは勝ちたいと思います。」
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