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全日本ロードレース選手権

RACE REPORT

Round 08

岡山国際サーキット(岡山県)

  • 開催日09月24日() - 25日()
  • コース全長3.703Km

全日本第8戦が9月24日・25日に岡山県岡山国際サーキットで開催された。本来であれば第7戦が9月10日・11日に大分県オートポリスで開催される予定だったが、4月の熊本地震の影響で中止。また、4クラスすべて開催されるレースは6月末の第4戦以来、3ヶ月ぶりとなった。今回のレースにMuSASHi RTハルク・プロからはJSB1000に高橋 巧、J-GP2に水野 涼、J-GP3に栗原佳祐、ST600に名越哲平が参戦した。 1週間前に事前テストが行われ、四名のライダーがテストに参加。それぞれが課題を持ち、レースウイーク入りすることとなった。
予選
09月24日(土)
天候:晴れ路面状況:ドライ
  • JSB1000 高橋 巧 2/3
  • JGP-2 水野 涼 3
  • ST600 名越 哲平 8
  • JGP-3 栗原 佳祐 1

 今回はJSB1000クラスに関して、オートポリスのレースがキャンセルされて全体のレース数が減少したことへの対策として、土曜日と日曜日にそれぞれ決勝が行われることになった。そうしたこともあり、今回は木曜日に特別スポーツ走行が設けられ、通常より一日早くレースウイークがスタートした。  ところが木曜日は終日雨が降ってしまい、翌金曜日の午前中まで雨。金曜の昼には止み、そこから路面が乾いていく状況の中でART合同テスト2回目が行われた。週末の天気は晴れと予報が出ており、少しでもドライで走行したいチームにとって、足踏み状態となるコンディションとなってしまった。しかし逆に後で、これが各チームに助けとなるのだった。  土曜日は朝から綺麗に晴れ上がり、ドライコンディションで予選が行われた。  J-GP3クラスの栗原は予選途中までトップタイムをマーク。終盤に逆転されたが、最後のラップで再びトップタイムをマークし、今季3回目のポールポジションを獲得した。  JSB1000クラスはこの土曜日午前中に予選を行い、午後に第1レースというハードスケジュール。しかも今回はノックダウン方式が採用され、Q1のタイムが第1レースのスターティンググリッドに、そしてこのセッションの上位10名がQ2に進出し、第2レースのグリッドを決めることとなる。テストからマシンを仕上げてきた高橋が順調にタイムを詰めて2番手のタイムをマーク。これで第1レースは2番手からスタートとなった。続く15分間のQ2でもタイムを詰め、3番手で終了。両レースともにフロントローからスタートを切ることとなった。  J-GP2の水野もスタート開始してすぐにトップタイムをマークし、このセッションを引っ張る。そのまま水野はポールポジション争いに加わり、最終的には3番手で予選を終えた。  ST600の名越も着実にタイムを詰め、8番手となった。
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決勝
09月25日(日)
天候:曇りのち雨路面状況:ドライ/ウエット
  • JSB1000 高橋 巧 5/2
  • JGP-2 水野 涼 2
  • ST600 名越 哲平 DNF
  • JGP-3 栗原 佳祐 5

 朝からどんよりとした空模様となり、天気予報は午後にひょっとすると雨が降るかもしれないと伝えていた。  最初のレースとなるJ-GP3クラスはドライでスタート。序盤から栗原と、ランキング2位に付ける徳留真紀選手の一騎打ちとなり、なんとか前に出ようとトライする栗原に対し、トップを死守する徳留選手という展開となった。迎えたラストラップ。何度か仕掛けていた裏ストレートからヘアピンへの進入で勝負に出た栗原だったが、オーバースピードでコースアウトし、転倒。すぐにマシンを起こして再スタートしたが、5位でチェッカーとなった。  二つ目のレースとなるJ-GP2クラスのスタート進行途中で、遂に雨が降ってきてしまった。状況を見るためにレースは一度ディレイとされ、その後、ウエット宣言の中で改めてスタートされた。ウエット宣言は出されているものの、路面はまだドライのため、全車スリックタイヤで出て行っている。水野は序盤からトップグループに加わり、時折トップを走るがなかなかこの集団を抜け出すところにまでは至れない。10周目あたりになって雨が強くなり、トップを走っていた作本輝介選手、生形秀之選手二人が転倒。難しいそのコンディションでも転ばずに走る水野が単独のトップに立ったが、直後に赤旗。そのままレースは成立となり、赤旗の出るタイミングで水野は2位となった。  JSB1000クラス、ST600クラスともにスタートが雨の強くなるタイミングに当たってしまったことからディレイされて行われた。  JSB1000クラスは難しい雨の中、高橋が中盤まで単独でトップを走ってレースを引っ張り、最終的には2位でチェッカーとなった。  ST600の名越は突然の雨で動揺したこともあり、前車の転倒を避けきれずに転倒。リタイヤとなった。
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TEAM COMMENT

本田重樹総監督
J-G3の栗原佳祐は、岡山を得意とするベテラン徳留選手に手を焼き、中々レースコントロール出来ませんでした。レース終盤に焦ってコーナーに突っ込み過ぎたり、オーバーランしたりと、とてもランキングトップの選手とは思えない焦り具合が見られました。最後はオーバーランでコーナーを曲がり切れずに転倒。最終戦では落ち着いてレースしてもらいたいと思います。J-GP2の水野 涼は、不可解な判定で2位となってしまいましたが、落ち着いてレースに取り組んだ結果であり、多くの選手が転倒した中、若手とは思えないレース運びでした。トップ走行中に残念な結果となってしまいましたが、これもレース。序盤に失敗しトップを一時譲ってしまったことが唯一の失敗でした。JSB1000の高橋 巧は久しぶりにフロントローに並びました。レース1・レース2ともにトップ争いが出来たことはとても嬉しい展開でした。この1年は巧にとってストレスの溜るレースが多かったので、久し振りの表彰台で溜飲を下げました。ST600の名越哲平は、このところ順調に伸びてきていましたが、久し振りにやってしまった感があります。スタート前に「このレースはサバイバルになるから気を付けて」とアドバイスしたのですが、序盤に前車の転倒に逃げ場を失い転倒し、レースに復帰できませんでした。最終戦では頑張ってランキングを戻して欲しいですね。
堀尾勇治チーフメカニック
J-GP3の栗原佳祐がベテランに勝つためには、圧倒的なスピード差を見せ付けるしかないと思います。彼が一皮剥けるためにも、もっともっと速さにこだわり、それを実現できるマシン造りをしていかなければなりません。ランキングトップの座は奪われてしまいましたが、まだ最終戦で巻き返せるチャンスは十分にあるので、チームとしてもしっかりとバックアップしていきたいと思います。J-GP2の水野 涼には会長がスタート前「いつ赤旗中断になるか分からないからできるだけトップでレースをコントロールするように」とアドバイスを受けていたはずですで、それは本人も十分に分かっていたはずなのですが、正にその通りのレース展開になってしまい、優勝が幻となってしまいました。そのことは残念ですが、どんなコンデイションでも安定した速さを見せられるようになってきたのは、大きな成長だと感じています。さらなる成長を期待しています。ST600の名越哲平は、少し伸び悩みの傾向にありますが、なんとかここからブレークスルーしてほしいと思っています。光るモノを持っているので、さらにそこに磨きをかけていってほしいところです。JSB1000の高橋 巧は第2レースで勝てるかと思ったのですが、このコースでテストを重ねている山口辰也選手の走りに負けてしまいました。今シーズン、非常に厳しい戦いを強いられていますが、今回もテスト、レースウイークとなんとか結果を残そうと積極的なトライを重ね、レース2で勝利こそ挙げられませんでしたが、2位という結果を残せたのは大きな成果だと思います。最終戦も引き続き頑張っていきます。
高橋 巧
テストから積み上げてきたモノがやっとかたちになり、レース1、レース2ともに予選はフロントローに並べました。レース1も期待していたのですが、想像以上に挙がってしまった路面温度によってマシンの状況が変わってしまい、厳しいレースになってしまいました。雨になってしまったレース2はチームと相談して選んだタイヤとマシンのセットアップがマッチングし、序盤はレースをコントロールできたのですが、山口選手が圧倒的スピードを見せ、付いていくことはできませんでした。それでも着実にマシンは進化していますし、最終戦では今年の鬱憤を晴らすレースをしたいと思います。
水野 涼
スタート前に雨が降ってきてしまい、波乱のレースになるのは分かっていたのでできるだけ前に出てレースをしようと思ったのですが、途中でミスもあり、結果的にそれがリザルトに大きく影響してしまいました。納得できるレース結果ではないですが、最終戦では勝ちたいと思います。
栗原佳祐
事前テストでのスタートは今一つ思うような走りができていなかったのですが、徐々に良い方向に進み、それが予選でのポールポジション獲得につながったと思います。決勝は事前にロングランができていなかったので、逃げきるのは難しそうと感じていましたが、実際にその通りの展開となってしまいました。自分では焦っていたつもりはなかったのですが、レース後に動画を見てみたらかなり突っ込んでいて、冷静さを失っていたのかもしれません。とは言え、転倒しながらもエンジンがかかって再スタートできたのはラッキーでした。この幸運を最後に繋げられるよう、最終戦では最善を尽くします。
名越哲平
事前テストから徐々に調子が上がっていき、ドライなら優勝争いに絡める手応えを感じていただけに、突然の雨のレースになってしまい、動揺してしまいました。もっと冷静でいられれば、目の前の転倒も避けられていたと思うので、そこは本当に悔しいし反省しています。少しずつですが成長できていると思うので、最終戦は同じ失敗をしないよう、落ち着いて走りたいと思います。
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