全日本ロードレース選手権All Japan Road Race Championship

RACE REPORT

Round01

4/03Sat -4/04Sun

ツインリンクもてぎ(栃木県)

コース全長4.801kmKm

プライベートテストでセットアップを順調に進め臨んだ開幕戦

43日・4日に2021シーズン開幕となる全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦、スーパーバイク in MOTEGIが栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。

このレースにMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから名越哲平がJSB1000クラスに、MuSASHi RT HARC-PRO.から埜口遥希がST600クラスに参戦した。レースウイーク1週間前にチームはツインリンクもてぎのスポーツ走行でプライベートテストを敢行。シェイクダウン、セットアップを順調に進めていった。事前テストは天気に恵まれ、路面温度も35度を超えるベストコンディションとなった。レースウイークも同様の天気予報が出されており、実際に気温自体は20度前後と変わらなかったが、太陽が雲に隠れる時間が長く、さらには風が冷たいことから路面温度は25度前後から上がらず、テストのデータがそのまま使えない難しいコンディションとなってしまった。

4/03 Sat 予選 天候:曇り 路面状況:ドライ

JSB1000

名越哲平

Race110 Race210

ST600

埜口遥希

5

JSB1000 レース1 名越無念のリタイア

今回は開幕戦ということで通常は金曜日からフリー走行が行われるが、木曜日にも特別スポーツ走行が組まれ4日間のレースウイークとなった。
木曜日の1本目で名越は1'50.932のタイムで9番手となった。午後の2本目はタイムアップを果たし1'50.181で5番手となった。
埜口は1本目1'55.876で8番手、2本目は1'56.012、16番手で初日を終えた。


翌金曜に名越はⅠ本目1'50.409で9番手、2本目1'50.332で8番手に付けた。
埜口は1本目で1'54.624と54秒台へ入れ5番手。2本目は1'54.423とさらにタイムを上げることに成功。決勝へ向けたセットアップを着々と進める。


今大会のJSB1000クラスは2レース制とされた。そのために土曜日は午前中に40分間のタイム計測で予選が行われ、ベストタイムが第1レースの、セカンドベストが第2レースのスターティンググリッドに反映され、午後は第1レース決勝となる。名越は1'51秒台でスタート。4周目に1'50.704をマークしてピットイン。セッティングを変え、8周目から連続して1'50秒台でラップ。もう一度ピットインして最後のアタックに入り、ラスト4周は続けて1’49秒台に入れ、ベストタイムは最終ラップの1'49.597。セカンドベストはその1周前に出した1'49.673。これらのタイムで名越は両レースともに10番グリッドからスタートすることとなった。


埜口の参戦するST600クラスは予選で使用できるタイヤが1セットのみ。そのため、タイヤがフレッシュな状態でのタイムを出すことが重要な戦略となる。埜口は2周目に1'53秒台へ入れ、3周目に1'53.730をマーク。その後もピットインせずにセミロングランを行い1'54秒台でラップした。この結果、2列目5番グリッド獲得となった。

午後2時5分からJSB1000クラスの第1レースが23周で行われた。JSB1000クラスフル参戦1年目の名越にとって、貴重な経験となる23周のはずだった。ところがスタート直後の4コーナーで名越の前を走るマシンがハイサイドを起こし、激しくマシンが振られた。なんとか立て直したが、直後を走る名越のフロントタイヤと接触。名越のマシンは弾き飛ばされ、タイヤバリアの外側にまでいってしまうほどの激しい転倒となってしまった。幸いなことに名越にケガはなかったが、早々にレースをリタイヤとなってしまった。

4/04 Sun 決勝 天候:曇のち雨 路面状況:ドライ・ウェット

JSB1000

名越哲平

Race1DNF Race27

ST600

埜口遥希

2

埜口2位表彰台獲得!

翌日曜日の天気予報は、午後雨。この日、2番目のレースとなるST600クラスはドライで行うことができた。埜口はまずまずのスタートを切り、オープニングラップを4番手でクリア、1'54秒中盤でラップするトップグループに加わる。周回を重ねると、コースサイドのオフィシャルが雨が降り出していることを知らせるレッドクロスフラッグを振るようになり、レースは難しいコンディションの中で展開されることになっていく。序盤は4番手で前の3台を見ていた埜口だが、11周目に2位にポジションアップ。トップとの差は僅か0.366秒。14周目にはトップに出た埜口だが、90度コーナーで抜き返される。もう一度トライしようとした埜口だが、結局前に出ることは適わずそのまま2位チェッカーとなった。

ST600の後に行われたST1000クラスの決勝はウエット宣言が出され、レインタイヤとドライタイヤが混在する展開となった。しかし終盤には路面が乾き、その後のJSB1000クラスに対してウエット宣言は出されず、通常のドライレースとしてスタートすることになった。名越は順調にスタートを切り、序盤は9番手を走行。途中、またしても雨が降り始めレッドクロスフラッグが振られる中で周回を重ねていく。ペースを作るのが非常に難しいコンディションで、終盤には大粒の雨が落ちてきて上位陣の転倒も発生。結局、22周目に赤旗が提示され、20周時点の順位でレースは成立となり名越は7位となった。

Team Comment

本田光太郎チームディレクター

JSB1000は名越がクラスを変え、今回が初レース。テストから昨年の水野のデータをベースにトライしながらJSBの乗り方、タイヤ、制御等をアジャストしていきました。経験の浅い名越にとって、気温が上下しコンディションが変わることへの対応はかなり難しいものがあります。それが今週の流れ、レース結果に表れてしまいました。レース1は他車と接触して転倒し、経験値を積ませたい状況の中で残念でした。でもレース2はしっかり完走し、自分に足りないもの、バイクに足りないものそれぞれが確認できたのでその点は良かったと思います。すぐ鈴鹿24に向けてテストもありますし、そこできちんとトライしもう一歩上に進められるようチームとしてバックアップしていきたいと思います。ST600の埜口はこのクラス2年目。CBR600RRが新型になり、3半ばからシェイクダウンして事前テストに臨みました。走り始めからフィーリングも悪くなく、落ち着いてセットアップを進めることができました。その結果としてクラス初表彰台獲得ができたのはチームとしても嬉しいですね。今回のように上位で戦えると、チャンピオン獲得に向けてどういう取り組みをしていけばいいのかという方向に進んでいくことになります。次戦のSUGOに向けては、今回優勝した小山選手と僅差ではあったけど負けてしまったので、そこをきちんと勝ち切れるようチームとして引き続きバックアップしていきたいと思います。開幕戦も多くの方に応援いただき、ありがとうございました。次戦鈴鹿24も全力で戦いますので引き続き応援宜しくお願いいたします。

名越哲平選手

まだJSB1000での経験が少ない自分にとって、ある領域に入ってくれればそれなりのペースで走ることができるのですが、そこからコンディションが変わってくると自分の対応幅がまだそこまで広くないため思うような走りができなくなってしまいます。先週の事前テストは良い流れだったのですが、レースウイークに入って路面温度がなかなか上がらずその部分でとても苦しみました。予選、レース1とコンディションが多少良くなったので良いフィーリングを得ていたのですが、4コーナーで前車がハイサイドで振られたところに接触し転倒してしまいました。第2レース2は路面温度が上がらず、しかも雨がパラついているということで、とにかく走り切ることだけに集中しました。攻めのレースができなかったのでフラストレーションが溜まりますが、ここで無理しても得ることは何もないと自分に言い聞かせ完走を目指しました。とにかく今は経験値を増やすことが大事ですし、すぐ次の鈴鹿24になりますので今回の反省点をチームとしっかり話をして修正し、次戦はしっかりと表彰台獲得さらには優勝もねらえるように取り組んでいきます。引き続き応援宜しくお願いします。

埜口遥希選手

事前テスト含め、レースウイークも予選まで上位3番手までになかなか入ることはできなかったのですが、チームの皆さんのお陰で決勝に合わせることができ、2位、クラス初表彰台を獲得することができました。テストからチームと一緒にやってきた成果を発揮し、優勝には届きませんでしたがまずは目標にしていた表彰台獲得ができたのでとても嬉しいです。自分のデータも取れましたし、まだ足りないところをしっかり把握し修正を行い、次のSUGOではよりよい結果を目指したいと思います。