全日本ロードレース選手権All Japan Road Race Championship

RACE REPORT

Round03

5/22Sat -5/23Sun

スポーツランドSUGO(宮城県)

コース全長3.621kmKm

全日本第3戦 スポーツランドSUGO 天候に翻弄された三日間

 521日・22日に宮城県スポーツランドSUGOで、全日本ロードレース選手権シリーズ第3SUPER BIKE RACE in SUGOが開催された。このレースにMuSASHi RT HARC-PRO.Hondaの名越哲平がJSB1000クラスに、MuSASHi RT HARC-PRO.の埜口遥希がST600クラスにそれぞれ参戦した。

 511日、12日とスポーツランドSUGOで事前テストが行われ、全セッションがドライコンディションでのテストとなった。しかしレースウイークは梅雨入りこそしていないものの、梅雨前線の影響を大きく受け天候に翻弄される三日間となってしまった。

 フリー走行が行われる金曜日は朝から雨。ウエットコンディションの中、JSB1000ST600とセッションが進んだ。JSB1000クラスの名越は全15ラップし、1'42.2557番手。ST600クラスは埜口が1'44.1388番手となった。午後のセッションでさらにウエットセッティングを進めたいところだったが、時間の経過とともに霧が濃くなり、視界不良のため2回目のフリー走行は全てキャンセルとなった。

5/22 Sat 予選 天候:曇り 路面状況:JSB1000 ウェット ST600 ドライ

JSB1000

名越哲平

Race113 Race213

ST600

埜口遥希

13

不安定な天候での予選 JSB1000レース1は濃霧で中止

土曜日も朝から雨。ウエットコンディションの中、予選がスタートした。

 JSB1000クラスは40分間。今回も2レース制で、ベストタイムがRace1の、セカンドベストがRace2のグリッドとなる。名越は6周目に1'41"623というタイムでトップ5に食い込む走りを見せる。時間の経過とともに雨脚は弱まり、気温自体が低いため急激に乾きはしないが、少しずつライン上の雨の膜が薄くなっていく中でセッションは進んでいく。ライバルたちは続々とピットインし、まだウエットではあるがスリックタイヤに変更し、終盤の路面の乾きに賭ける。名越はウエットタイヤで周回を重ね、終盤にピットイン。スリックタイヤでアタックに入るが結果的に2ラップしかできず、自身がウエットタイヤで出したタイムを超えることはできず、予選13番手となった。

 ST600クラスはウエットパッチが残るが、全車ドライタイヤでコースイン。途中、10分間の赤旗中断があり、さらにはラスト8分のところで霧が濃くなり、視界不良のため赤旗中断でそのまま終了となってしまった。ラストアタックに入ろうとした埜口はその手前で終わってしまい、1'33.329のタイムで13番手となった。

 結局霧は晴れず、午後の予定は全てキャンセル。JSB1000クラスは日曜のRace2のみの開催となった。

5/23 Sun 決勝 天候:曇り 路面状況:ドライ

JSB1000

名越哲平

Race1中止 Race25

ST600

埜口遥希

23

名越シーズン、ベストリザルト  埜口、不運の転倒

決勝日は曇り予報だったが、朝まで雨が残りウォームアップ走行は全クラスウエットコンディションで行われた。しかしその後、路面は乾いてドライとなったことから、事前テストデータを基にマシンセッティングを行い決勝を迎えることになった。

JSB1000クラスの名越はスタートダッシュを決め、1周目を7番手で戻ってくる。しかしここでセーフティカーが入り、4周目にリスタート。第2戦鈴鹿のRace1でこういう場面を勉強した名越はリスタート後を冷静にこなし、14周目に6位へポジションアップ。16周目には1'28秒台へタイムを上げ、上位に転倒者が出たこともあり、一つポジションを上げて5位チェッカー。クラス自己ベストリザルト獲得となった。

 ST600クラスは、埜口がスタートダッシュを決めて7番手あたりでオープニングラップのシケインに入ったところで前車が転倒。目の前だったことから埜口はその前車に乗りあげて転倒。すぐマシンを起こして再スタートしたものの、ほぼ最後尾まで順位を落としてしまう。最終的に23位でチェッカーを受けた。

Team Comment

本田光太郎チームディレクター

今回のレースウィークは、SUGO特有の雨が降ると霧が出てしまうという天候に翻弄されたレースウィークになってしまいました。JSB1000クラスに関しては、先週の事前テストの後、鈴鹿のサンデーロードレースに参戦することになりましたが、そこで8耐の出場権を無事獲得することができ、気持ちも新たに今回のレースウィークに乗り込んできました。そういう流れの中、最初の走行がウェット走行となりました。鈴鹿サンデーの決勝もウエットコンディションでしたが、そこでなかなか良いフィーリングが得られてなかったため、そのアジャストがメインとなりました。特にウエットコンディションでの走行経験が少ない名越にとって、いろんな経験を得る良いチャンスだと思いましたが、午後の走行が霧で中止になってしまい、セッティングを進めることができなかったのは残念でした。その流れのまま予選の走行になったのですが、路面コンディションがウエットからドライへと乾いていく厳しいコンディションとなり、名越はそれでも果敢にアタックしましたが、他のライダーがスリックタイヤに変えていく状況の中、ライダーとして決断するのが難しく、チームとしてもそこを積極的に進めることができず、タイムを上げることができませんでした。結果として最後尾グリッドになってしまったのはとても残念ですし、反省するところだと感じています。決勝朝のウォームアップに関しても、きちんとしたドライでは走れなかったので、事前テストのデータをベースに走ったのですが、トップと少しタイム差があり、難しい状況ではありましたが、その中で考えうるセッティングを進め、決勝レースに送り出しました。トップとのタイム差は現実としてまだありますが、その中でベストを尽くし、名越自身のJSB1000クラスベストリザルトとなる5位で終わることができました。レース後のコメントの中でも、次に繋がる良いフィーリングだった部分もあり、ポジティブなセッティングもあるのでそれをさらに進め、次の7月の全日本鈴鹿ではもう1ランク上で走れるように頑張っていきたいと思います。ST600の埜口に関しては、前戦のもてぎで初表彰台を獲得することができ、去年と比べるとトップに近いところでの走りができていています。今回の事前テストでも、本人の去年の自己ベストから大幅にタイムを更新していたので、期待を持ってレースウイーク入りしました。でも予選は乾きかけの路面で、取り組みの状況とアタックするタイミングを逃してしまい、霧により予選が終了になってしまう不運から13位という不本意な結果になってしまいました。さらに決勝では他車に乗り上げての転倒というにアクシデントに繋がってしまったので、予選から自分のペースでタイムを上げていければそういった状況を避けることができるでしょうから、そこは修正点だと感じます。ただし、トップグループで落ち着いて戦えるという手応えが得られていただけに残念でしたし、反省点として次の筑波に生かしていきたいなと思います。今回もたくさんの応援をいただきましてありがとうございました。引き続き宜しくお願いいたします。

名越哲平選手

JSB1000クラス1年目の自分にとって、ウエットでの経験が少ないため、金曜日の午後の走行が霧でキャンセルされてしまったのは痛かったです。予選はウエットからドライに路面コンディションが変わっていく中でも経験不足が露呈してしまった印象で、ウエットで引っ張りすぎてドライタイヤでの周回を増やせませんでした。決勝日の朝フリー走行でドライのセットを確認し、レースに向けてタイヤの皮むきもして準備を進めることができました。決勝はスタート直後にセーフティカーが入り、前回の第1レースと同じ展開となりました。前回の失敗を生かしペースを上げることはできませんでしたが、その状況をしっかりクリアし、25周という長いレースを走りきることができたのは貴重な経験となりました。リザルトだけ見れば徐々に上がってきている感じはあるのですが、自分自身まだまだ納得できていないですし、走り自体もまだまだ詰めなければいけないところがたくさんあります。このレースウイークを通して、得られたデータと経験を生かし、より高いレベルで戦えるようにしていきたいと思います。

埜口遥希選手

レースウイークを通じてアベレージタイムの向上を最大の目的とし、セットアップを進めました。土曜日の予選は終盤にアタックのタイミングを持っていこうとしていたのですが、その手前で霧が濃くなり、視界不良のために赤旗で終わってしまい不完全燃焼のセッションとなってしまいました。決勝は13番手からスタートになり、うまく飛び出して順位を上げていたのですが、1周目のシケイン立ち上がりで前の車両が転倒し、それに乗り上げて転んでしまいました。すぐに再スタートしたのですが、ステップはなくなっていましたし、ポイント獲得圏内まで挽回できなかったのは残念です。予選順位が上ではなかったことは事実ですし、次回以降はそこも含めて修正し、しっかり結果に繋げていきたいと思います。