全日本ロードレース選手権All Japan Road Race Championship

RACE REPORT

Round05

7/17Sat -7/18Sun

鈴鹿サーキット(三重県)

コース全長5.821Km

名越、埜口ともに表彰台を獲得

717日・18日に三重県鈴鹿サーキットで、全日本ロードレース選手権第5MFJ-GPが開催された。本来この週末には鈴鹿8耐が予定されていたが、日程が入れ替えられ、通常は最終戦として行われているMFJ-GPが夏の大会として開催された。今回のレースにMuSASHi RT HARC-PRO.HondaからJSB1000クラスに名越哲平が、MuSASHi RT HARC-PRO.からST600クラスに埜口遥希が参戦した。

今回は事前テストが行われず、その代わりに木曜日に特別スポーツ走行が設定され、一日早いレースウイークスタートとなった。結果的に17日には東海地方の梅雨明けが宣言されたが、木曜は梅雨の影響を受け、午前中はウエットからドライへ変わっていく中でセッションが行われた。この雨に足下をすくわれたのがST600クラスの埜口。しかしケガはなく、セットアップ作業が予定通り進められなかった程度のアクシデントで済んだ。午後は完全なドライとなり、気温は30度まで上がって夏日のコンディションとなった。

7/17 Sat 予選 天候:曇り 路面状況:ドライ

JSB1000

名越哲平

Race1Q6 Race2F2

ST600

埜口遥希

Race1- Race2-

名越クラス初の表彰台を獲得

金曜日は深夜に雨が降り、さらにJ-GP31本目は雨粒が落ちてきた。その後、曇りとなってドライ路面となったが、湿度が高い中でのセッションとなった。

雨の影響からか、全体的にタイムが伸びない中、名越は安定して上位に付ける。

土曜日は梅雨明け宣言が出され、気温も30度を超える夏日の中で予選、そしてJSB1000クラスのレース1が行われた。

JSB1000クラスは今回も2レース制とされた。そのため、計時予選のベストタイムがレース1の、セカンドベストタイムがレース2の予選グリッドとなる。先頭でコースインした名越は、序盤から積極的にペースを上げ、安定してハイペースを維持。レース2の予選タイムでは自身このクラスで初となるフロントロウ3番手という好位置獲得となった。

午後のレース1のスタートでうまく飛び出した名越は、序盤を4位で走行。ペースカーが入り、リスタート後の10周目に2位に上がる。路面温度は50度を超え、後半は全てのライダーが苦しい状況となったが、名越はそれでも28秒台のペースを維持。そのまま2位でチェッカーを受け、このクラスで初となる2位表彰台獲得を果たした。

7/18 Sun 決勝 天候:晴れ 路面状況:ドライ

JSB1000

名越哲平

Race1Q3 Race2F4

ST600

埜口遥希

Race1Q3 Race2F3

3位表彰台でありながら悔しい結果

日曜日も朝から晴れ上がり、夏日となった。

JSB1000の名越はスタートでやや出遅れ、追い上げのレースとなった。オープニングラップは6番手で通過。2周目5位、4周目4位と順位を上げ、6周目には3位となり、トップグループに追い付いた。8周目のシケインで前車2台が横並びになったところへ名越もチャレンジ。前に出ようとアタックしたがラインを大きく外すことになり、4番手までポジションを下げてしまう。その後は4位を単独走行となり、4位フィニッシュした。

ST600クラスはスタート直前に雨が降り出し、ディレイとなった。結局雨は止み、ドライでレースはスタートした。埜口は好スタートを切り、トップで2コーナーを立ち上がる。その後、3台でのトップ争いとなり、埜口は3番手の位置から前に出るチャンスをうかがう。ラストラップのシケインで勝負を仕掛けようとした埜口だったが残念ながらここで黄旗が振られており、そのまま3位でゴールした。

Team Comment

名越哲平

予選は2回赤旗が出たのですが、全部のセッションを先頭で出ていき、結果的にベストは270でしたが、感覚的には6秒台に入る手応えがあり、良いフィーリングで走ることができました。その後、うまくセッティングが噛み合わなくてタイムは伸びきらなかったのですが、しっかりベストが70、セカンドベストが72と一発タイムだけではなく、安定したタイムを出すことができたのはレースに向けてポジティブでしたし、レース2は自身初のフロントロウ3番手ということで、予選としては良い内容でした。レース1に関しては、自分の引き出しが沢山あるわけでもありませんし、技術面も上位勢と比べてまだ甘い部分があるのは自覚しているので、序盤からプッシュしてなるべくトップグループの中に入り、一緒に走ってペースの上げ方や抜き方が自分とどう違うのかという勉強しようと思い、とにかくプッシュしました。トップの中須賀克行選手(ヤマハ)は非常に速いペースでアベレージもよく、安定感があったので差は大きなものであるのは間違いありませんが、その中でも2位表彰台を獲得できたのは、満足できる結果です。レース2はスタートを失敗してしまい、だいぶ後ろの方まで下がってしまって追い上げるのに時間とタイヤを消耗してしまいました。それでもなんとかトップグループに追い付きましたが、そのときにはもうタイヤも体力的にも結構きつい状態で、最後は出し切った感じで離れてしまいました。悔しいですが、自分としては攻めて出し切った結果が4位なので、受け入れたいと思います。前半戦はまったくトップが見えない位置を走っていたのですが、ここにきてようやく先頭が見える位置まで来たので、そこは自信になりましたし、トップライダーと走ることにより、改めて自分とのレベルの差を確認できました。その差が簡単に埋まるとは思っていませんが、なにが足りないか実際にレースで見ることができたので、これをイメージし、少しでも早く追い付き、そして前に出られるように取り組んでいきたいと思います。

埜口遥希

初日17番手、二日目12番手と苦しいスタートになりましたが、チーム一丸となってセットアップを進め、予選はフロントロウ3番手となりました。好位置からスタートできるので積極的にレースを進めようと思ったのですが、スタート直前に雨が降ってきてディレイにとなり、なかなか難しい状況になってしまいました。少しリスクがありながらもスタートがうまく決まり、トップで2コーナーを立ち上がることができました。すぐ小山選手に抜かれ、何とか付いていきながら様子を見て、天気が悪くなってきたら仕掛けて前に出ようなどいろいろ考えていました。でも実際にはそこまでの余力が今日の自分にはなく、3番手で走行を重ねましたが、その位置を維持するだけで精一杯の状況でした。そうした苦しい中で得た3位表彰台ですので上々で、嬉しい気持ちがないわけではありませんが、自分たちは優勝をねらって戦っていますので、悔しい気持ちの方が強いです。今回は結果的に負けましたが、まだ本気でやりあえたとは思ってないので、次はしっかりとマシンを仕上げ、攻めきった上で納得できる結果が得られるようにしたいと思います。

本田光太郎チームマネージャー

今回の鈴鹿は事前テストがなく、木曜からスタートとなりました。とはいえ、前回の筑波の全日本で埜口選手が優勝し、チームとしては非常に良い雰囲気でサーキット入りすることができました。エースライダーであるJSB1000の名越に関しては今年、なかなかいい結果が残せずに苦戦していますが、鈴鹿に関してはJSBマシンでのテストや、鈴鹿8耐への出場経験が多くあり、またチームとしても様々なデータがあるので、早くワンランク上の走りができるようにと今回もチームとして様々なトライをしました。名越もJSBのブリヂストンタイヤをまだまだうまく使えておらず、特に路面温度が低かったりグリップが悪いような状況で思ったようなフィーリングを得られないことがあり、ここまで苦しみました。でも今回の鈴鹿に関しては梅雨明けしたこともあり、路面温度も上がって、コース特性としてもタイヤに荷重がかかりやすいため名越が苦労している部分が顕在化しなかったため、今までと比べてしっかりとセットアップを進めることができました。その結果、予選も良いフィーリングで終えられ、しかもレース16番手、レース23番手というタイムはレース用タイヤで出したものだったので、自信を持ってレース1に臨めました。その結果、JSB1000に上がってから初めて表彰台を獲得できました。これはチームにとっても大きなことで、それはもちろんライダー本人にもとても大きな自信になるはずです。レース2に関しては、レース1の良いフィーリングがあったため、セットアップには大きな変更をせず臨みました。ただスタートで失敗してしまい、追い上げのレースになってしまい、トップに追いついていく中でタイヤを使ってしまって後半は厳しい状況になってしまいましたが、それでもトップグループに加わって走ることができ、最終的には4位でしたが、現状からすると、良いレースができたと思います。ST600の埜口に関しては、前回筑波で優勝し、やっと本人も今年は安定してトップ争いができる確信を持てるという状況になってきました。今回もレースの勝負所やどういう展開としていくか、というところに主眼を置いてレースウィークに作業を進め、その中で3番グリッドを獲得でき、課題である一発タイムも少しずつ改善してきているのは良い流れでした。レースは現状のランキング上位3人の争いになり、その中で同じホンダのバイクですし、自分たちの強み、相手の強みというところで駆け引きをする展開になりました。その中で少し相手に対し、自分たちの強みを生かしきれない部分があり、全力でアタックできなかったのは残念です。ライダーは非常に頑張っていますので、チーム全体のパッケージングとして、もう少し改善できるようにしていきたいと思います。次は9月上旬の岡山国際大会となり、残りはあと2戦。しっかりと戦ってチャンピオン獲得、あるいはそれに準ずる結果が残せるよう、頑張ります。引き続き応援のほど、宜しくお願いいたします。