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MuSASHi RT HARC-PRO.から世界へ再チャレンジ!埜口遥希の2021シーズン

投稿日 : 2021.04.02 最終更新日時 : 2021.04.02

今シーズン、MuSASHiカラーのCBR600RRを駆り、全日本選手権ST600クラスに参戦するのが埜口遥希だ。

6歳でポケバイに乗り始め、7歳でミニバイクにステップアップ。15歳のときにイデミツ・アジア・タレント・カップのセレクションを受け合格。2017年、18年と同シリーズにフル参戦し、2年連続でランキング2位となった。そしてこの活躍が認められ、2019年はMotoGPの一つ手前のステップとなる、レッドブル・ルーキーズカップとCEV Moto3・ジュニア・ワールドチャンピオンシップの二つのシリーズに参戦することになった。そこでも埜口は結果を出し、ルーキーズカップはシリーズランキング3位を獲得して見せた。

通常であれば、翌年はMotoGPMoto3クラスに参戦チャンスを与えられても良い順位。しかし、2020シーズンに埜口のシートはそこに用意されることはなかった。

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Moto3に参戦する多くのチームは、若いライダーを欲している。16歳でMotoGPMoto3クラスに参戦するには、遅くても15歳でその手前のルーキーズカップかジュニア・ワールドチャンピオンシップに参戦しなければならない。埜口がそこに辿り着くには、少し時間がかかってしまったのだ。

「世界へ参戦するチャンスが与えられなかったと2020シーズンに向けた準備をする中で聞かされ、先に進めないならレースを止めるしかないと思った」と埜口。

GPライダー中野真矢さん率いる『56レーシング』で育ててもらった埜口はすぐ中野さんに相談。中野さんはすぐ、HARC-PRO.の本田重樹会長に連絡を取った。

もう一度世界へチャレンジするために、全日本選手権の中で成長する。それは現MotoGPライダーである中上貴晶が辿った道でもある。

「国内トップチームであるレーシングチームHARC-PRO.という最高の環境を用意していただけるなら、もう一度世界を目指してみようと思った」という埜口は、中野さんからHARC-PRO.の受け入れの話を聞き、即答したという。

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そうして中上が全日本に戻って参戦を始めたST600クラスに埜口もチャレンジすることになった。しかしコロナ渦となり、少しでも走行時間を稼ぎたい埜口にとって厳しい状況となった。さらには走行テストがことごとく雨に見舞われ、開幕前のSUGOテストでは目の前の車両が転倒。避けきれずに巻き込まれ、骨折するアクシデントもあった。

それでも着実にマシンへの順応を見せ、最終戦ではトップ争いに加わる速さを見せるまでに至った。

「言い訳のできない環境でレースをさせていただいているので、とにかく前を向いて進むだけです。足りない部分がいろいろありますが、それも一つ一つ、メカニックの方々と話をしながら解決させています。チーム側から色んなアイデアを出していただけるので本当に心強いです。以前はとにかくMotoGP!という感じでグランプリしか興味がありませんでしたが、昨年から量産車のバイクでレースをするようになり、ワールドスーパーバイクにも興味が出てきました。まずはST600でチャンピオンを獲得し、さらに1000cc、世界とステップアップしていきたいです。そのためにもこのチームでしっかり学び、成長して行きたいと思います。」(埜口遥希)

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二日間の事前テストの最後ではロングランテストまで行い、レースに向けた準備を進める埜口。Moto3マシンを振り回してみせた走りを早くCBR6000RRでも見たいところだ。