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名越哲平、2位で2021年鈴鹿8耐参戦権獲得!

投稿日 : 2021.05.19 最終更新日時 : 2021.05.19

 世界耐久選手権シリーズの中の1戦として行われる鈴鹿8時間耐久ロードレース。

その「鈴鹿8耐」だけ参戦しようとする日本国内のチームは対象となる他国の耐久選手権に参戦するか、全日本ロードレース選手権や鈴鹿サンデーロードレースの中の対象レースで結果を残し、参戦権を得なければならない。

 MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaも今年の鈴鹿8耐参戦権を得るべく、対象となる「全日本ロードレース選手権 2戦鈴鹿24」の第1レースに参戦したが残念ながら転倒。参戦権を得ることはできなかった。

 次の獲得チャンスは、515日・16日の「鈴鹿サンデーロードレース第2戦」である。参戦権獲得のためにチームは急遽参戦を決め、鈴鹿入りした。

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 使用するマシンは基本的に全日本で使うものだが、タイヤは違うスペックとなる。そのためにチームは金曜日の特別スポーツ走行から、タイヤに合わせたセットアップを進めていった。

 金曜日は気温30度、路面温度は40度を超える真夏日となった。

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しかし予選日となる翌土曜日は空を厚い雲が覆い、いつ雨が降ってきても不思議ではないコンディションとなった。気温も20度を少し超えたレベルで、前日からの差は10度近くある。1250分から20分間の予選がスタートとなるのだが、始まる3分前くらいに突然雨がパラパラと落ちてきた。路面は完全ドライ。どの程度濡れるのか?予断を許さない状況となった。

 ヘルメットにスモークシールドを装着して走行準備していた名越、シールドを変更する時間が無かったためそのままコースイン。雨雲の接近で空は暗くなり路面がよく見えず、名越はタイヤの接地感だけでラップするしかなかった。それでも徐々にタイムアップしていく。ラスト7分となったところで赤旗が出たことから、名越はピットインしてヘルメットのシールドをクリアに交換。残り7分のアタックに入った。

 クリアシールドにしたことで路面がよく見えるようになり、思ったよりも濡れていないことが分かった名越はペースアップ。2番手に27の差を付けてポールポジション獲得を果たした。

 翌日の決勝は朝から雨。全日本と異なり、決勝前のフリー走行も行わないぶっつけ本番でのウエットレースとなった。

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 スタートが近付くにつれて雨脚は強くなり、コース上に水溜まりができていく。そんな中、名越はポールポジションからスタートし、トップで1コーナーに入りそのままレースを引っ張っていく。途中、地元のライダーに抜かれたが名越は我慢の走行を続け、無事に2位でチェッカーを受けた。

鈴鹿8耐参戦権獲得というこのレース最大のミッションをクリアしたのだった。

名越哲平

「ぶっつけ本番で決めた決勝用ウエットタイヤは、雨脚が強くなるコンディションの中で思うようなグリップが得られず、我慢の走りを強いられました。常に勝利を目指して走っていますので、レース中に抜かれた後はアタックをして抜き返したかったのですが、まずは自分のミッションをクリアしようと気持ちを切り替え、完走を目指しました。雨脚が強く、決勝中にコースを横切る川がどんどん出来ていく状況で、無理をするのはリスクが高すぎました。このレースウイーク中、緊張していなかったと言えば嘘になりますが、とにかく目の前のことに集中し、結果を得られて安心しています。これで来週末のSUGOはスッキリとした気分で戦えます。自分のミスでこういうレースに参戦しなければいけなくなり、本当に申し訳なく思いますし、協力いただいた皆さんにはとても感謝しています。この恩は今後の結果でお返ししたいと思います。応援ありがとうございました。」

本田光太郎チームマネージャー

「先日の「鈴鹿24」第1レースでの転倒によって今年の8耐参戦権を得られてないという状況となり、急遽「鈴鹿サンデー」に参戦しました。普段我々が主戦場としているのは全日本ロードレースなので、勝手の違うところがありました。例えば走行時間の短さや、フリー走行の有無など、なかなか難しかったです。しかも土曜日の予選に関してはレース直前に雨が降ってきて、そんな状況の中でスリックタイヤという非常に難しい状況ではありましたが、ライダーも落ち着いてポールポジションを獲得し、決勝に向けて準備することができました。

決勝は天気予報通りの雨になってしまい、今年JSBのマシンに名越が乗り始めてから、あまりウェットコンディションでの走行において、うまく合わせ込むところまで出来ていないことから、決め打ちのセットアップで決勝に臨まなければならなかったのは厳しかったですね。決勝も途中で抜かれたわけですが、その後がむしゃらに追いかけることなく、今回の我々の最大の目的である「7位以内に入って参戦権を得る」ということを、確実に遂行してくれたのは良かったと思っています。もちろん、普段の全日本ロードレース選手権で上の方を争わなければいけない自分たちにとって、鈴鹿サンデーで2位というのはレース結果としてふがいないものではあります。しかし、今回の最大の目的は「鈴鹿8耐」の参戦権の獲得であり、「鈴鹿8耐」に向け、しっかり準備を進められるという意味では、とりあえず良い結果というか、ほっとしました。心のモヤモヤを晴れ、すっきりした状況になりましたので、来週のSUGOでのレースは気を引き締め直して頑張りたいと思います。応援、ありがとうございました。」